アサヒ飲料は、“微カフェイン”コーヒー「ワンダ SLOW TIME COFFEE」を、総合オンラインストアAmazon.co.jpにて10月31日より販売する。発売に当たって、10月12日には「ワンダ SLOW TIME COFFEE 発表会」が開催された。

  • 写真左より、アサヒ飲料 マーケティング本部マーケティング三部 コーヒーグループ 万代文子氏、同コーヒーグループリーダー 荒川浩一氏

"微カフェ"ペットボトルコーヒー開発の背景は?

「ワンダ SLOW TIME COFFEE」は、100ml当たりのカフェイン量が14~25mgと、アサヒ飲料の主要品比よりも55%カットした"微カフェイン"のブラックコーヒーだ。カフェイン量を減らしながら、コクのある苦味が感じられるシティロースト焙煎により、ほろ苦く深いコクがある味わいに仕上げているという。

コロナ禍による生活習慣の変化やドリップコーヒーの飲用増加により、コーヒー飲料自体は減少傾向にある。しかしペットボトルコーヒーに注目すると「容量が多い」「持ち運びが容易」「手軽さ」といった利点から市場が拡大しているという。また、無糖ニーズの高まりにより「ブラック」が堅調だ。

一方で、ブラックのペットボトルコーヒーについて「消費者の方からは、薄くて物足りないという味わいへの不満や、飲料量が増えることでカフェインの摂取量が増えてしまうのでは、という懸念も出てます」とアサヒ飲料 マーケティング本部マーケティング三部 コーヒーグループリーダー 荒川浩一氏は語る。

覚醒効果を期待したり、逆に睡眠に影響が出ないように夜は控えるなどポジティブにもネガティブにもなるカフェインだが、近年カフェインに関しては、摂取量やタイミングを調整する「カフェイン・マネジメント」にも注目が集まっている。また同社が実施した調査では、コロナ禍でライフスタイルが変化し、朝や仕事中に限らず夕方以降のコーヒーの飲用が増加傾向にあるという。

そのようなニーズの背景を受け、"微カフェイン"という新提案として「ワンダ SLOW TIME COFFE」は開発された。発表会に登壇した同社コーヒーグループの万代文子氏は「コーヒーが好きなので仕事中にコーヒーをたくさん飲んでおり、自宅に帰ってからも飲みたい、でもカフェインの量が気になって飲めない、というお客様の声が開発のきっかけでした」と、開発背景を説明する。

「SLOW TIME COFFEE」のコンセプトは「自分のペースに合わせて飲むのにちょうどよい つよすぎず、やさしすぎない "微カフェイン"ブラック」。商品名には「ゆっくりとした時間の感覚、自分のペースで飲んでいただけるコーヒー」という思いを込めているという。

パッケージは、メリハリのある白と黒をベースに、カフェオーナーのイラストを描くことで、ブラックコーヒーのおいしさを訴求。月が出ている夜をイメージした背景では自由な飲用シーンを、また上部には"微カフェイン"のアイコンを配置している。

そして同社の調査よると「カフェインレスコーヒーはおいしくなさそう」というイメージも強いという。「ワンダ SLOW TIME COFFEE」は、カフェインレスのコーヒー豆をブレンドし、コクのある苦みが出始めるシティロースト焙煎ブレンドを採用。カフェインをカットしつつも、ほろ苦く深いコクが楽しめる。実際にカフェインレスコーヒーと飲み比べると、カフェインレスコーヒー特有のマイルドな風味や雑味は抑えられており、しっかりとしたコーヒーの苦さが印象的な味わいだ。

「ワンダ SLOW TIME COFFEE」は、容量525mlのペットボトルで、希望小売価格は1本173円。販売形態は「24本入りのケース」「2本のお試しパック」の2種類で販売予定だ。販売はAmazon.co.jpにて10月31日よりスタートする。