今季のトレンドアイテムの1つである「カーゴパンツ」や「パラシュートパンツ」。ゆったりとしたシルエットで、ラフなのにおしゃれに着こなせることから注目している人もいるのではないでしょうか?コスパ最高なユニクロやGUでも「パラシュートカーゴパンツ」が登場。それぞれの特徴やはき心地を比較してみました。

今季のトレンドアイテム「パラシュートパンツ」とは?

「パラシュートパンツ」とは、軍隊のパラシュート部隊が穿いていたパンツのことで、ゆったりとしたシルエット、裾から風が入り込むのを防ぐ裾絞りのデザインが特徴です。ハリ感のある柔らかい素材を使用し、シャカシャカとした生地のものが多く見られます。

また太もも部分にポケットがついている「カーゴパンツ」の裾を絞ったタイプは「パラシュートカーゴパンツ」と呼ばれ、ファッションアイテムとして定着してきました。近年世界的なトレンドにもなっている、2000年代頃の流行りに由来した「Y2K」ファッションのアイテムとしても再注目されています。

そんな話題の「パラシュートカーゴパンツ」は、リーズナブルな価格でトレンドが楽しめるユニクロとGUでも人気だそう。それぞれの「パラシュートカーゴパンツ」の特徴を紹介します。

ユニクロ・GUの「パラシュートカーゴパンツ」を比較してみた

  • 左:ユニクロ「ワイドフィットパラシュートカーゴパンツ」、右:GU「パラシュートカーゴパンツ」

    左:ユニクロ「ワイドフィットパラシュートカーゴパンツ」、右:GU「パラシュートカーゴパンツ」

今回比較するのは、ユニクロの「ワイドフィットパラシュートカーゴパンツ」とGUの「パラシュートカーゴパンツ」の2種類。ユニクロはユニセックス(男女兼用)、GUはレディースの商品ということもあり、171cmの筆者はユニクロはSサイズ、GUはLサイズ、それぞれデイリー使いしやすいブラックを選びました。

ユニクロの「ワイドフィットパラシュートカーゴパンツ」(3,990円)は、タックを入れ、ボリューム感を出したワイドシルエットが特徴で、性別関係なく着回しができるアイテムです。ウエストはゴム仕様でリラックス感があり、ひざ周りの動きに合わせて取り入れた切り替えとダーツで動きやすさにも配慮しています。裾の紐でシルエットを変更できるので2WAYで着こなしも可能です。カラーバリエーションは、ブラック、ベージュ、オリーブの3色展開。筆者が選んだSサイズは、ウエストヌード寸法:68-76cm、ヒップ(仕上がり寸法):106cm、股上:32cm、股下:68.5cm、裾幅:21cmのサイズ感です。

一方でGUの「パラシュートカーゴパンツ」(2,990円)は、ウエストと膝のタック、マチ付きのポケットで立体感を演出。裾は内ゴムで絞ることができ、ワイドとジョガーシルエットの2WAYのスタイルを楽しめます。ウエストはゴムとドローストリング仕様なので、はきこみ位置も自由に調節できるのがポイントです。カラーバリエーションは、グレー、ブラック、ナチュラル、グリーンの4色展開。筆者が選んだLサイズは、ウエストヌード寸法:67-71cm、ヒップ:107cm、股上:29.5cm、股下:73cm、裾幅:25cmのサイズ感です。

ユニクロはユニセックスのS、GUはレディースのLとサイズは異なりますが、ウエストとヒップはほぼ同サイズ。ユニクロは股上32cm・股下68.5cmと股上が深めで、裾幅は21cmと細め、GUは股上29.5cm・股下73cmと股上浅め、裾幅25cmとやや幅広なサイズ感です。

  • 上:ユニクロ「ワイドフィットパラシュートカーゴパンツ」、下:GU「パラシュートカーゴパンツ」

フロント部分から見てみると、ユニクロのものにはベルトループとファスナー付き。ウエストの内側には紐もついているのでサイズ調整も可能です。GUのものはウエストの外側にひもがついており、ファスナー部分はフェイクになっていました。どちらウエストにはゴムが入っているのでリラックスして穿けそう。ウエスト部分にはタック、左右にはスマホがすっぽり入るポケットがついています。

  • 上:ユニクロ「ワイドフィットパラシュートカーゴパンツ」、下:GU「パラシュートカーゴパンツ」

バックのデザインは、ユニクロには右側にポケットが1つ、GUにはポケットはなくシンプルなデザインに。

  • 左:ユニクロ「ワイドフィットパラシュートカーゴパンツ」、右:GU「パラシュートカーゴパンツ」

股下部分にフォーカスしてみると、それぞれの太もも部分には大きなポケット、膝部分はユニクロのものには切り替えとダーツ、GUのものには2本のタックが入っています。生地にも違いがあり、ユニクロは綿66%、ナイロン34%のコットンナイロン素材が使用され、肌触りの良いパキッとした質感に。GUはポリエステル67%、綿33%とさらっとした質感です。生地は厚すぎず薄すぎないのでどちらも季節を通して着まわすことができそう。

  • 左:ユニクロ「ワイドフィットパラシュートカーゴパンツ」、右:GU「パラシュートカーゴパンツ」

裾を見てみると、ユニクロはに紐、GUにはゴムがついており、どちらもシルエットの変更が可能。その時のコーディネートに応じて、着こなしをアレンジすることができます。

  • Y2Kファッションでも注目の「パラシュートカーゴパンツ」を身長171cmの筆者が比較!

    左:ユニクロ「ワイドフィットパラシュートカーゴパンツ」、右:GU「パラシュートカーゴパンツ」

実際に身長171cmの筆者が着用して比較してみました。ユニクロは綿が多めのパキッとした素材感だからか、よりカジュアルな印象に。GUはポリエステルがメインのシャカシャカした素材なので、立体感はありつつもキレイめなコーディネートにも取り入れらそう。またユニクロのものよりも股下が長く裾幅があるので、脚長効果もありました。

  • 左:ユニクロ「ワイドフィットパラシュートカーゴパンツ」、右:GU「パラシュートカーゴパンツ」

サイドから見てみると、ユニクロの方が立体感があり、GUはストンとした落ち感がスタイリッシュな印象。しゃがんだり動いてみても、どちらもウエストのゴムが効いて快適な履き心地。膝部分にダーツやタックが入っていることから動きやすさも抜群です。

  • 左:ユニクロ「ワイドフィットパラシュートカーゴパンツ」、右:GU「パラシュートカーゴパンツ」

後ろから見ると、生地の質感やベルトループ、ポケットと細かいディテールが施されたユニクロの方は“軍パン”感がありカジュアルな印象に。GUはシンプルなデザインなのでよりファッションに取り入れやすく感じました。

  • 左:ユニクロ「ワイドフィットパラシュートカーゴパンツ」、右:GU「パラシュートカーゴパンツ」

裾を絞ってみると、ユニクロは裾に重みが出ないのでアクティブなシーンにも使いたくなるシルエットです。こちらは紐で調節するため本格的な印象。一方GUは足元にしっかりとボリュームが生まれます。ドローストリングなのでサッと絞れるのもポイント高め。

実際に穿き比べてみて、ユニクロはゴツめのスニーカーやブーツと合わせてカジュアルなコーディネートやアクティブなシーンに、GUはヒールやブーツと合わせてキレイめなファッションにもとりいれたくなる「パラシュートカーゴパンツ」でした。筆者は特に脚長効果を感じたGUのものを愛用しそう。

トレンド感もありながら体型カバーも叶える「パラシュートカーゴパンツ」。この秋のキーアイテムとしてお気に入りの一本を見つけてみては?