消費者庁は、「抱っこひも」に関する事故の注意喚起を公式サイトと公式X(旧Twitter)で呼びかけています。
医療機関から消費者庁・国民生活センターに寄せられた抱っこひもに関する事故のなかには、月齢の低い子どもが横からすり抜けて落下し、頭蓋骨骨折や外傷性くも膜下出血などの事故が発生しているという。
「子どもが苦しくないように側面のベルトを緩め、腰ベルトは装着せず、手を添えていた」「子どもの顔と保護者の体が接触すると苦しいと思い、隙間があくように緩めていた」など、抱っこひものベルトを緩めて子どもと密着していない状態では、子どもの姿勢が崩れ、横の隙間からすり抜けて落ちてしまうおそれがある。このような事故を防ぐため、以下の点に特に注意してほしいとのこと。
- 装着時には、安全な場所で子どもの腕や脚の位置など正しい姿勢であることを確認し、子どもを密着させて緩みがないように、留め具やベルトを毎回調整しましょう。
- 子どもの発達と対象年齢に合う安全に配慮された製品を選び、付属品を含めて取扱説明書で使用方法を確認しましょう。
- 家族で同じ抱っこひもを使用する場合は、使う人に合わせて調整し直し、慣れない場合はサポートしてもらいながら使い方を確認しましょう。
子どもとの移動をサポートしてくれる便利な製品ですが、抱っこひもを長時間付けていると抱っこをする側もされる側も疲れるもの。「抱っこひもを緩めるのではなく、抱っこひもを外して、適度に休憩しましょう」とベルトを緩めて事故が起こりやすいシチュエーションと、その対策についてもあわせて発表している。
【 #抱っこひも ― 横からのすり抜けに注意】
— 消費者庁 子どもを事故から守る! (@caa_kodomo) September 29, 2023
月齢の低い子どもが抱っこひもの横からすり抜けて落下し、頭部を骨折する等の事故が発生しています。
装着時、子どもを密着させて緩みがないように、ベルト等を毎回調整しましょう。
疲れたら緩めるのではなく、外して休憩を。https://t.co/wiUneNKXAS pic.twitter.com/edxf9XeGBT