リクルートマネジメントソリューションズは9月25日、「マネジメントに対する人事担当者と管理職層の意識調査2023年」を発表した。調査は2023年6月、企業の人事担当者150人と管理職層150人を対象にインターネットで行われた。
調査結果は以下の通り。まず「会社の組織課題」について聞いてみると、「ミドルマネジメント層の負担が過重になっている」が人事担当者と管理職層ともトップに挙げられている。
また人事担当者は「次世代の経営を担う人材が育っていない」(64.0%)、「中堅社員が小粒化している」(63.3%)と続けている。
次に管理職層に「仕事におけるマネジメント業務の比率」を尋ねると「90%」「100%」という、大半の時間をマネジメント業務に割けている人は少数派だった。
また管理職層に「プレイヤー業務を行う理由」も聞くと、「メンバーに知識・スキルが不足しており仕事を一任できない」(34.2%)、「自分の専門性を維持・向上させ続けるため」(30.1%)、「メンバーに他部署を動かす調整力が足らず、一任できない」(25.3%)という理由が上位に挙がっている。
そして人事担当者に「課長・マネジャー候補の育成や選抜における難しさ」を聞いてみると、「課長・マネジャーになりたいという社員が減っている」(42.7%)、「課長・マネジャー候補に向けた育成の進め方」(39.3%)、「課長・マネジャーになる前に必要な経験を積ませること」(32.0%)という結果だった。