バカ! アホ! ……なんていきなり言われたら、きっと誰だってキレるに違いない。こんなにわかりやすい悪口も他にないだろうっていうくらいド直球の悪口だからだ。でも、いきなり「バカのアホ炒め」を出されたらどうか。きっと誰だって笑顔になるはずだ。

ということで、今回はネットでバズった「バカのアホ炒め」を実際に作って食べてみたのだが、これが超簡単なのにウマいのなんの!! 多くの人に味わってみてほしいので、さっそく詳しいレシピとともに味の詳細をご紹介しよう。

■平野レミさん考案「バカのアホ炒め」にチャレンジ!

「バカのアホ炒め」は料理愛好家でタレントの平野レミさんが考案した大ヒット・レシピのひとつ。曰く、「スペイン語でバカは牛。アホはニンニク。バカみたいに簡単にできるのに、アホみたいに美味しい、天才的なレシピです」とのことで、そのネーミングセンスと美味しそうなルックスが話題となり、X(旧ツイッター)でバズったばかりだ。

レシピを見てみると、かなりシンプルかつ簡単なので、「本当に美味しいのだろうか」「名前に比べて、味の方は大したことがないのではないか」などと邪推してしまいそうだが、果たして……。

【用意するもの】
アホ(ニンニク) 2片
バカ(牛しゃぶ肉) 150g
完熟トマト 2個
塩コショウ 少々
オリーブ油 大さじ2
バジル 適量
サワークリーム お好みで

材料からしてシンプルである。注目したいのは、味付けがどうやら「塩コショウ」だけっぽいところだ。どんな味になるのかあまり想像がつかないが、本当にウマい飯ができあがるのだろうか。まっ、とりあえず作っていくことにしよう。

まずはアホ(ニンニク)2片を薄切りにする。こんな感じでいいのかな。

続いて、トマトを湯むきする。

湯むきしたらザク切りに。大きさは……まぁ適当でいいだろう。炒めているうちにいい感じになりそうだし。

これで下ごしらえはほぼ完了! あとは炒めるだけ。マジでこんなに簡単で大丈夫なのかしら。何か見落としてたりして……。

続いてフライパンにオリーブ油を適量入れ、火をかける。

で、薄切りにしたアホ(ニンニク)を投下!

さらに、バカ(牛しゃぶ肉)を投下!

よし、このまま少し炒めるてみるか。

いい感じになってきたら、湯むきしてザクザクに切ったトマトを投入。

このまま再び炒めて、良きところで塩コショウをふりふり。

そして今回は砂糖をひとつまみ追加。完熟トマトが手に入らなかった場合は、こうして砂糖をひとつまみ入れるか、トマトの水煮缶にしてもいいらしい。

よし、そろそろ良さそうなので、お皿に移して……

バジルをちぎりながら散らしたら……

サワークリームを添えて……

完成~!

どう? めちゃくちゃ簡単だったのに、めちゃくちゃウマそうじゃない? バジルのスパイシーな香りがとにかく鼻腔をくすぐる……もう我慢できん。さっそく食べてみよう! いただきます!

……ウマっ!!!! えっ、めっちゃウマいんですけど。これ何料理の部類に入るんだ? イタリアン? バカ(牛肉)、トマト、バジル、それぞれの旨味がハッキリと感じられるのと同時に、それぞれの相性がめちゃくちゃいい。力強い赤身肉の旨味に、みずみずしいトマトの酸味、フレッシュでスパイシーなバジルの香味。これらに香ばしいアホ(ニンニク)のパンチ力が加わり、食欲を無限に刺激するぞ。

サワークリームも笑えるくらい好相性! 「バカのアホ炒め」が一瞬でクリーミーになり、さらにサッパリ&濃厚の度合いが増す。

ちなみに、平野レミさんによると、パスタやライスに乗っけても美味しく食べられるとのこと。実際にやってみると……

合うっっっ!!

合うっっっっ!

パスタが合うのはまぁなんとなくわかるが、ご飯にまで合うとは何事じゃい! 万能すぎんだろ!

この「バカのアホ炒め」、ネーミングだけを見ると「あれっ、なんかのウケ狙いですか?」的な感じもあるが、決して出オチではなく、味のほうも抜群にウマい。「ちょっとバカのアホ炒め作るわ〜」なんて言って客人にこれを出したら、面白さと美味しさのギャップで大幅にお株が上がるに違いない。

ちなみに、マイナビニュースでは、平野レミさん初の料理漫画本「調理のめんどーが吹き飛ぶ! 平野レミの料理教室」を一部紹介している。こちらでは、今回のレシピとはまた別の「バカのアホ炒め」についても掲載しているので、ぜひご一読あれ!