アイリッジは、9月12日、「会員証およびクーポンの利用に関するアンケート調査」の結果を発表した。同調査は、2023年6月7日~6月12日の期間、スマートフォンを利用している15〜69歳の男女1,089人を対象にインターネットで実施されたもの。
同調査は、消費者物価指数が上がり生活者にとっては厳しい状況が続くなか、企業が顧客離れを起こさないよう会員証・クーポンを有効活用するために役立つ情報をホワイトペーパーとして提供するために行われた。
はじめに会員証作成後の利用状況について尋ねると、76%が「店舗利用のたびに提示している」と回答した。「利用金額が大きい場合のみ提示する」といった回答も約20%を占めた。
年代別で比較すると、若い世代ほど利用額が大きい場合のみ会員証(ポイントカード)を提示するという回答も多く、お金より時間を重視している実態が浮き彫りとなった。学生が多く、まだ消費が活発になる前の10代では初回利用のみの回答も目立った。
会員証アプリの利用店舗について聞くと、全年代を通して「コンビニ」、「スーパー」、「ドラックストア」が上位を占める結果に。
10代は、他の年代に比べスーパーやドラッグストアなど生活必需品を提供する店舗の比率が低かった。会員証アプリの利用店舗の利用比率が低く、ポイントを貯めるという行動が浸透していないことや、関心が低いことも推定される。
クーポンによって店舗での購買行動が変わるか問うと、62%が「もともと買う予定だったものをお得に購入した」と回答した。
年代別に比較すると、特に家計に関与する割合の高い中高年層で「もともと買う予定だったものをお得に購入した」と答えた人の割合が高くなった。一方で、30代以下ではクーポンを上うまく活用して「ついで買い」や「背伸び買い」をしていることもうかがえる結果となった。