キリンビバレッジとファンケルでは、無糖茶飲料『キリン×ファンケル カロリミット ブレンド茶』を10月3日に全国で発売する。4種の健康素材(大麦、はとむぎ、米、とうもろこし)をバランスよくブレンドした、香ばしく軽やかでゴクゴク飲める味わいが特徴。価格は187円。都内で開催された発表会で、関係者は「食事で栄養を摂りながらも糖や脂肪は摂りすぎたくない、というお客様のニーズにこたえた商品です」とアピールした。
■キリンのノウハウを結集
カロリミットは「おいしく幸せに食べたい気持ちをサポートする」をコンセプトにした、キリンビバレッジとファンケルのコラボブランド。新商品のノンカフェイン飲料「カロリミット ブレンド茶」は両社が共同開発した機能性表示食品で、食事から摂取した糖や脂肪の吸収を抑える機能が報告されている難消化性デキストリン(食物繊維として)を含んでいる。
中味については開発の苦労があった。ブレンド茶ユーザーからはノンカフェインのニーズが依然として高い。しかしノンカフェインにすると、茶葉由来の原料が使えないために物足りない味わいになってしまう。そこで過去のブレンド茶の商品開発で培った知見を最大限に活用し、原料選定と4種の健康素材(大麦、はとむぎ、米、とうもろこし)の配合に徹底的にこだわって課題をクリア。難消化性デキストリンの味のマスキングにも成功した。
キリンビバレッジの松岡祥子氏は「ノンカフェインでありながら香ばしく、しっかりした飲みごたえとすっきりした後味になりました。ゴクゴク飲めて満足感も得られる、そんなおいしさに仕上がっています」と言葉に自信を込める。
なぜ、ブレンド茶に着目したのだろう。松岡氏によれば、いまブレンド茶や麦茶など、茶色系の無糖茶飲料は伸長傾向にあるという。「ブレンド茶を月1回以上飲用している人はペットボトルの清涼飲料水に対して、飲みやすい、おいしい、健康に良さそう、食事に合うというイメージを抱いています。そこで複数の素材を入れることで健康感を向上しつつ、食事に合うおいしさを目指して開発しました」と説明した。
またファンケルの斎藤智子氏は、両社のコラボについて「強いブランド力を活かした新たな価値創造を目指しています。飲料、食、スキンケアなどのカテゴリでお客様の美と健康に貢献できる商品を幅広く提案しています」と紹介する。
カロリミットブランドでは、食事サポートサプリメント「カロリミット」がロングセラーとなっている。ある調査会社によれば、抑制系 / 燃焼系ダイエットサプリメント市場で6年連続売上No.1とのこと。
清涼飲料事業との協業は2023年4月から本格スタートした。5月に発売したカロリミット アップルスパークリングは自動販売機での販売が好調で、計画比140%で進捗している。そこで今回「満を持して」(斎藤氏)、市場規模の大きい無糖茶カテゴリにブレンド茶を投入する。
カロリミットブランドの強みとして、斎藤氏は「ブランド認知力は60%と高く、ユーザー男女比は4:6と男性も少なくなく、年齢層は若者からシニアまで幅広い方に支持をいただいています」と紹介。そのうえでキリンビバレッジとの協業については、サプリメントの提供だけではアプローチできないユーザーにもカロリミットを提案できる、と期待を寄せる。
最後は「私たちは今後とも、おいしく幸せに食べたい気持ちを肯定する商品を展開していきます。お客様の毎日がより前向きで幸せになる、このことをより多くのお客様に実感いただけるよう努めてまいります」とまとめた。