女優の宮澤エマ、志田未来、吉瀬美智子、三田佳子が、菅野美穂が主演を務めるテレビ朝日系新ドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』(10月19日スタート毎週木曜21:00~)に出演することが10日に分かった。

  • 『ゆりあ先生の赤い糸』=テレビ朝日提供

■菅野美穂主演『ゆりあ先生の赤い糸』

今年の「第27回手塚治虫文化賞」で頂点となる「マンガ大賞」に輝いた入江喜和氏の同名コミック(講談社)を実写化する同作は、「タフで明るい“踏ん張る主婦”ヒロイン」の伊沢 ゆりあ(菅野)が、突然目の前に現れた夫の“彼氏”、“彼女”、“隠し子”と奇妙な同居生活を開始し、時にぶつかり合い、時に手を取り合い、意識不明状態となった夫の介護に勤しみながら、「血の繋がりを越えた“家族”の絆」を編み上げていくというストーリー。

三田が演じるのは、ゆりあの夫・伊沢吾良(田中哲司)の母親・伊沢節子。ゆりあ夫妻と同居している彼女は、一発当てた後は鳴かず飛ばずの小説家である息子を支え続けてきた妻・ゆりあに、すがるように絶大な信頼を寄せる。ところが時に、その強い愛と甘えが意図せずして、ゆりあを困らせることも!? シャイで心配性であるがゆえ、他人に対しては壁を作りがちな節子。しかし、血の繋がりを超えた奇妙な同居生活が始まるや、その心境にも徐々に変化が!? 新たな家族と生活するうち、もともと旺盛だった好奇心もくすぐられていく。

いつだって自分が優先、都合のいい発言で体裁を取り繕いながらも、最終的には兄の介護もゆりあに押し付けてしまう義理の妹、つまり夫・吾良の実妹である伊沢志生里を演じるのは宮澤。一方ゆりあの実姉で、家庭がありながらも18歳年下と不倫中、超現実的でズバズバ物を言う泉川蘭を演じるのは吉瀬。突然ホテルで昏倒し、意識不明の要介護状態となった吾良のオペを担当する主治医・前田有香は志田が演じる。

■宮澤エマ(伊沢志生里・役)コメント

――出演オファーを受けた時の率直なお気持ちをお聞かせください。

「私が菅野美穂さん主演のドラマに出るのか!」と、すごく感慨深かったです。原作も先進的といいますか…新しい家族の形や関係性が描かれていて、すごくワクワクしました。

――伊沢志生里という役の印象と、演じる上で心掛けたいことを教えてください。

私は最近アクの強いキャラクターを演じる機会が多かったのですが、志生里さんはダントツでNo.1の強烈キャラクターです! 実は原作を読みながら、最初は志生里さんにイライラしてしまい、はたして私は彼女に近づいていけるだろうか……と思ったくらいでした(笑)。その半面、彼女なりの正義や論理をひも解いていけたら、すごく面白いキャラクターなるんじゃないかな、と。ここまで自分の気持ちを優先できる人ってなかなか実世界にはいないので、逆に憧れるレベルです(笑)。彼女のように自分の言いたいことを言えたら気持ちいいだろうなとも思うので、演じるのがすごく楽しみです。

――菅野美穂さんの印象はいかがですか?

ゆりあ先生と同じように、菅野さんもとても真面目で素直な方だと思いました。真摯に役と作品に向き合っていらっしゃいますし、ご自身の気持ちを伝える時もすごく言葉を選ばれつつ、気持ちのよい言い回しをされるんです。みんなも思ったことがあれば自由に発言できる、風通しのよい現場を作ってくださるんじゃないかな、という印象を受けました。今回、私はぶっ飛んだキャラクターなので、せめてカメラが回ってないところでは、みんなと仲良くやれたらなと思います(笑)。

――視聴者の皆さんに向け、見どころを含めたメッセージをお願いします。

家族や夫婦、恋愛、アイデンティティー、ジェンダーって何だろう……と、さまざまな既成概念について問いかけている方々が多い今だからこそ、すごく響くホームドラマになっていくんじゃないかなと思っています。また、ゆりあさんの人生はとてもドラマチックで、「どうなっていくの!?」というドキドキ感もたくさん詰まっているので、ぜひ楽しんでいただけたらと思っています。個人的には、志生里さんを嫌いになっても、私のことは嫌いにならないでいただければ……と願っています(笑)。

■志田未来(前田有香・役)コメント

――出演が決まった時の率直なお気持ちをお聞かせください。

どの家庭もいろいろな問題を抱えているんだな……と感じた作品でした。ゆりあさんは本当に一生懸命で前向きな強い女性で、台本を読んでいるだけでもすごく応援したくなる存在です。そのような女性を菅野美穂さんが演じられることによって、どんなドラマが生まれるんだろう、とワクワクしました。

――前田有香という役の印象と、演じる上で心掛けたいことを教えてください。

実は、お医者さんの役を演じるのは初めてなんです。ですから、自分の中では挑戦でもあります。私が演じる前田は、ゆりあさんの心もサポートしながら、彼女の家族にしっかりと寄り添っていくお医者さんです。ドラマを見てくださる方々もちょっとホッとできるような存在を演じられたらいいなと思っています。

――菅野美穂さんの印象はいかがですか?

『わたしたちの教科書』(07年)でご一緒させていただいた時に、キャストやスタッフの皆さんに対して分け隔てなく、気さくに接していらっしゃる姿を見て、本当に素敵だなと思いました。また、菅野さんはすごく穏やかで、ずっと笑っていらっしゃる方なんですけど、いざお芝居となるとスイッチが入ったかのように、役に合わせて目つきも雰囲気もガラッと変わられるんです。その姿を目の当たりにし、とても勉強になるなと思っていたので、また今回ご一緒させていただけて、すごくうれしいです!

――視聴者の皆さんに向け、見どころを含めたメッセージをお願いします。

見てくださる方々に「明日も頑張ろう!」と思っていただけるような作品になっていると思います。私も、少しでも皆さんがホッとするシーンをお届けできるよう頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてください。

■吉瀬美智子(泉川蘭・役)コメント

――出演が決まった時の率直なお気持ちをお聞かせください。

菅野美穂さんと『ギルティ 悪魔と契約した女』(10年)以来、13年ぶりにご一緒できるということで、すごくうれしかったです。と同時に正直なところ、「あの時から自分が成長していなかったら、どうしよう……」と思って(笑)、緊張もしました。「これ、どうなっていくの!?」とドキドキするような、先の読めない展開が続く物語を、私も視聴者の皆さんと一緒にどんどん楽しめたらいいなと思っています。

――泉川蘭という役の印象と、演じる上で心掛けたいことを教えてください。

蘭は妹のゆりあさんとはまったく違い、わりと自由奔放に生きている女性なんです。実は、私自身ともまったく違うタイプの女性なので、その違いを楽しんで演じられたらいいなと思います。

――菅野美穂さんの印象はいかがですか?

明るくて、お姉さんっぽいところもあって頼りがいがある一方、天真爛漫な一面もあったり……! とても素敵な方です。心から安心して頼れる存在です。

――視聴者の皆さんに向け、見どころを含めたメッセージをお願いします。

人気マンガの実写化ということで、私もちょっとドキドキしていますが、楽しんで蘭を演じられたらいいなと思います。たくさんの方々に見ていただきたいと願っております。ぜひご覧になってください。

■三田佳子(伊沢節子・役)コメント

――出演が決まった時の率直なお気持ちをお聞かせください。

人間ドラマがしっかりと描かれた本当に面白く素晴らしい原作で、あとがきまで夢中になって読みました。そんな作品の再現に、自分も出演者として参加できるなんて……ものすごく楽しみになりました!

――伊沢節子という役の印象と、演じる上で心掛けたいことを教えてください。

節子さんはマイペースで、どこかトボけたところもあるけれど、好奇心がとても旺盛で、本当にかわいらしいおばあちゃんなんです。しかも最大のポイントは、お嫁さんであるゆりあさんのことが大好きだということ! お嫁さんとお姑さんというのは、なかなか仲良くなれないものだけど、節子さんは心からゆりあさんをかわいいと思って、すがっているんですよ。そんな節子さんのチャーミングな雰囲気を、声の出し方や話し方を工夫しながら表現していきたいです。また、原作の節子さんはすごく小柄なので、今回は肉襦袢をたくさん着て体に丸みを出しつつ、膝や腰を曲げ、小さいおばあちゃんのかわいらしさを出したいなと思っています。

――菅野美穂さんの印象はいかがですか?

菅野さんとは初共演なのですが、お会いする前に感じていた通り、とっても自然体で飾らない方! 頭もよくて、素敵だなと思いました。ゆりあさんは優しいだけじゃなく、突然変異するようなところもあるんですけど、本読みでもそんな一面をバリバリッと見せてくれたので、今後の撮影がとても楽しみです。

――視聴者の皆さんに向け、見どころを含めたメッセージをお願いします。

この物語では、普通の家庭の中でどんどん巻き起こる波乱に、ゆりあさんが果敢に立ち向かって解決していきます。しかも、彼女は敵対する人までも仲間に入れて、生きていく! そこがとても小気味よくて、お客様にも毎回「今度はどうなるんだろう!?」とワクワクしていただけると思いますし、私も楽しみです。思わず真似したくなるような素敵な生き方に変貌していく、年齢を重ねたヒロインの青春物語をぜひ新鮮な気持ちで楽しみつつ、参考にしていただけたらなと思います。