足を引っ張る人が周囲にいて悩んでいるという方は少なくありません。特に職場にいる場合は、それが原因で仕事に行くのが嫌になってしまっているという方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事は、足を引っ張る人の特徴や心理・原因を解説した上で対処法について紹介します。

足を引っ張る人の特徴

  • 足を引っ張る人の特徴

まずは、足を引っ張る人によく見られる特徴を解説します。

嘘をつく

足を引っ張る人は、嘘をついて相手の評判を落とそうとします。事実とは異なることを、真実であるかのように言いふらすのです。そうすることで自分の評価を上げようとする人もいます。

「嘘をつく人」というイメージが浸透している場合は周囲も聞き流してくれますが、そうでない場合は嘘を信じてしまう可能性があるでしょう。そのせいで、何もしていないのに勝手に嫌われたり避けられたりしてしまうこともあるのです。

悪口を言う

周囲に悪口を言いふらすことで足を引っ張る人もいます。「〇〇さんは性格が悪い」「○○さんは自己中心的だ」など相手を否定するようなことを言ったり、些細な問題を大げさに伝えたりして、ネガティブな印象を周囲に与えるのです。

人は悪口を聞くと、どうしてもその印象に影響されてしまいます。悪口のせいで、評判を落とされるだけでなく、知らないうちにチャンスを失ってしまっていることもあるでしょう。

人の目標や夢を否定する

足を引っ張る人の中には、他人の目標や夢に対して否定的な意見を言ってくるタイプも多くいます。例えば、「キャリアアップを考えている」「資格を取得しようと思っている」と打ち明けると、「そんな夢は叶わない」「無駄な挑戦だよ」などと否定するのです。

気弱なタイプや自分に自信のないタイプは周囲の意見に流されやすいため、否定されると目標や夢を諦めてしまうことも少なくありません。足を引っ張る人は他人の成功が面白くないため、その心理を利用して相手の目標や夢が実現しないよう邪魔をします。

仕事のミスが多い

仕事においてミスが多いタイプも足を引っ張る人と言えます。ミスが起きると、周囲の人はそれをカバーしなければならず、業務負担が増えます。さらに、それが続くと組織全体にまで悪影響を及ぼす場合もあるでしょう。

もちろん誰にでもミスはあり、どんなミスも許されないというわけではありません。しかし、確認不足や意識の低さが原因で何度も同じミスを繰り返していると、足を引っ張る人と思われてしまいます。

人に頼ってばかりいる

何でも人に頼るタイプも足を引っ張る人と言えるでしょう。調べればすぐわかるようなことをわざわざ人に聞いたり、自分でやるべきことを人にやらせたりするタイプのことです。

頼られた側は、当然その分の時間を奪われます。それが一時的なものではなく、ずっと続くようでは足を引っ張る人と思われても仕方ありません。

足を引っ張る人の心理・原因

  • 足を引っ張る人の心理・原因

ここからは、足を引っ張る人の心理や原因を解説します。

負けず嫌い

負けず嫌いの性格が原因で足を引っ張る人になっているケースは多くあります。周りの足を引っ張ることで、自分を優位な立場にしようとしているのです。自分が努力して上がるのではなく、相手を下げる方が効率がよいと判断しているのでしょう。

自分よりも成果を上げる人が気に入らないため、人の評判を下げたり、自分の成果が上がらないことを他人のせいにしたりする行動が見られます。

嫉妬深い

自分よりもよい成績の人や充実した日々を送っている人に対し、必要以上に強い嫉妬心を抱く人もいます。このような強い嫉妬心は、他人の悪口や相手を否定する言動につながりやすいです。

嫉妬心は必ずしも悪いものではありませんが、自身を向上させるための原動力にできないと、相手を恨む気持ちが生まれてしまうでしょう。その結果、足を引っ張る行動に出てしまうのです。

自分に自信がない

自分に自信を持てない人の中には、自分と同じような人が周りにいないと不安に感じるという人もいます。自分と同じ立場の人が優れた評価を受けて上がっていくことを極端に恐れるようになってしまうと、そうならないように何かと邪魔してくることがあるのです。

先述した負けず嫌い・嫉妬深いタイプと同様に、上手く向上心に結びつけられないと、相手を落とす行動につながってしまいます。

横並び意識が強い

「出る杭は打たれる」という言葉があるほど、日本は「横並び意識」が強いと言われており、突出した活躍・才能がある人に対して、抵抗感や敵対心を持つ人も多くいます。

これが原因で、誰かが成功しないように邪魔をしたり否定したりと、足を引っ張るような行動を取る人もいるのです。

ずる賢い

何でも人に頼ってくる人は、ずる賢い性格が原因の一つでしょう。「自分で努力するなんてばからしいから誰かにやってもらえばいい」というようなずる賢い考えを持っていると、すぐに人を頼るようになります。

また、相手のことを考えられない自己中心的な性格の持ち主も、足を引っ張る人になりやすいです。

足を引っ張る人への対処法

  • 足を引っ張る人への対処法

厄介な存在である足を引っ張る人に被害を受けないためには、どうすればよいのでしょうか。ここでは、足を引っ張る人への対処法を紹介します。

張り合わない

足を引っ張ってくる人には、不必要に張り合わないようにしましょう。負けず嫌いな性格や嫉妬深い性格が原因となっている場合、張り合おうとすると余計に行動がエスカレートします。

逆に、相手が何とも思っていない・相手にされていないと感じれば、冷静になる可能性が高いです。何か言われても「こちらはあなたのことをまったく気にしていませんよ」という態度を示せば、関わってこなくなる場合もあります。

相手を褒める

自分に自信がないことが原因で足を引っ張る行動に出てしまう人に対しては、相手を褒めてあげるようにすると解消されることがあります。上手く自己肯定感を上げられると、自信を持てるようになって他者に意識が向きにくくなるでしょう。

ただし、褒めたことで調子に乗ってしまう人もいる点には気をつけなければなりません。よく原因を見極めてから、行動に出ましょう。

はっきり断る・注意する

人に頼ってばかりいるずる賢いタイプには、はっきりと断ったり、注意したりすることが有効となる可能性があります。 こちらがすべきことではないことを頼まれたら「それは自分でやってください」「あなたがすべきことではないですか?」などと毅然とした態度で対応してみましょう。そうすることで、頼ってこなくなるかもしれません。

気にしないようにする

「他人は変えられない」という言葉があるように、こちらが対策を打っても改善されないケースもあるでしょう。この場合は、相手を変えようとするのではなく自分の考えや気持ちを変えるしかありません。

明らかに不利益を被っているようであれば抗議すべきですが、そうでない場合は気にしないようにするというのも一つの方法です。「必死な人なんだなぁ」「大変だなぁ」というように、冷めた目で相手を見るようにすると、気にならなくなることがあります。

足を引っ張る人との上手い関わり方を見つけよう

  • 足を引っ張る人との上手い関わり方を見つけよう

足を引っ張る人の特徴や心理・原因、対処法を紹介してきました。

足を引っ張る人は、どこにでもいます。我慢していると、ストレスが溜まって心身ともに疲弊してしまう恐れもあるので、自分なりの上手い関わり方を見つけましょう。

今回紹介した対処法なども、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。