ライボは9月4日、「2023年 職場イジメの実態調査」の結果を発表した。調査は8月16日~21日、全国20~50代の社会人男女650人(男性6割、女性4割)を対象にインターネットで行われた。

なお、同調査では、“職場イジメのレベル”を以下5段階で設定している。

レベル1…1対1の比較的軽度な言葉によるからかい(いじり)
レベル2…数名による比較的軽度なからかい(いじり)
レベル3…レベル2の継続 , エスカレート(本人が傷つくいじり)
レベル4…イジメと認識しながらレベル3を継続 意図的な仲間はずれ(はぶり)
レベル5…個別・集団問わずモラルのない人格否定を浴びせ続ける

  • 【職場イジメだと思う境界線と言動】

    【職場イジメだと思う境界線と言動】

調査によると、職場イジメの目撃や相談を受けた「経験がある」人は59.9%。その後の行動を聞くと、52.2%が「何もしなかった」(17.5%)あるいは「何もできなかった」(34.7%)と回答。一方、「一緒に解決に動いた」人は47.8%。そのうち「解決した」は25.2%という結果に。

また、イジメだと思う境界線を尋ねたところ、「レベル3」(44.3%)が最多に。また、嫌がらせやイジメだと思う言動について聞くと、「直接的な暴力や暴言」(72.3%)、「無視や仲間はずれ」(71.8%)、「ミスを必要以上に問い詰める」(67.7%)が上位にあがった。

  • 【加害経験とその認識】

    【加害経験とその認識】

続いて、実際に行ったことのある職場イジメのレベルを教えてもらったところ、「レベル1」(21.1%)が最も多く、「行ったことがない」という人は53.3%。また、加害者になっていたと思うかと聞くと、「思わない派」が72.4%、「思う派」が27.6%となった。

一方、被害経験について聞くと、多い順に「レベル1」が22.0%、「レベル2」が14.2%、「レベル3」が13.1%となり、「経験したことがない」という人はわずか3.8%という結果に。また、被害者になっていたと思うかと尋ねたところ、「思う派」が66.8%、「思わない派」は33.2%。

さらに、被害経験ありと回答した430人に、誰からの被害かを聞くと、多い順に「上司」(45.8%)、「先輩」(40.7%)、「同じ地位・役職」(30.2%)と、年上からの被害が多いことが明らかに。また、被害後の影響を聞くと、「モチベーションが下がった」(46.3%)が最多となり、次いで「職場に行きたくなくなった」(43.3%)、「周りを信用できなくなった」(36.5%)と続いた。

  • 【職場のハラスメント防止対策】

    【職場のハラスメント防止対策】

最後に、職場のハラスメント防止対策の有無を聞くと、62.9%が「対策あり」と回答。具体的な防止対策を聞くと、「相談窓口を設けている」(73.8%)、「ハラスメントガイドラインの周知」(65.8%)、「ハラスメント研修および教育を実施」(48.4%)が上位にあがった。