昨年秋に放送されたBS松竹東急のドラマ『商店街のピアニスト』の続編が、『商店街のピアニスト 永遠(とわ)の調べ』(毎週土曜23:00~、全12話)として10月7日から放送されることが30日、明らかになった、田口浩正が主演する。

田口浩正

『商店街のピアニスト』は、とある商店街の、ストリートピアノが置かれた楽器店を舞台に、一度はピアノから遠ざかった青年が、楽器店の娘と出会うことで、ストリートピアノの演奏者として新たな道を歩き出す成長の物語。

今回の『商店街のピアニスト 永遠の調べ』は、愛する妻に先立たれたフレンチレストランのシェフ・水崎恵太(田口)が、妻が弾いていた想い出のピアノをストリートピアノとして生まれ変わらせることで、そのピアノを通じて人々の人生に寄り添う人生模様と心の交流を描いていく。

水崎の亡くなった妻であり、元ピアノ講師の花織役は藤田朋子。商店街にあらわれるピアニスト・今西浩平役は井上想良。水崎のフレンチレストランでパティシエ見習いとして働く片岡美歩役は景井ひなが演じる。

■田口浩正 コメント

恵太は花織を愛し続ける。いい時もダメな時も、全ての思いを背負い人生を歩んでいく。そんな感情の起伏を演じられたら幸いです。 素晴らしいスタッフに支えられ、暗くならずに明るい現場を心がけ撮影しました。今の時代の流れに逆行していますが…ピアノの調べとともに、ゆっくり、まったり、やさしく、ご覧頂けると幸いです。

■藤田朋子 コメント

流行りのストリートピアノを巡る物語。そのピアノの持ち主であった花織さんを演じるのは切なく、そして、嬉しい気持ちです。愛する夫の傍にいつまでも居たい‥私も同じ気持ちになるな、と思いながら、高校生まで習っていたピアノに久しぶりに向き合えた時間になりました。人との繋がりを億劫がる風潮の中、相手を慮って関係を築いてゆく商店街の人々の営みが、観てくださる皆様の心に穏やかなハーモニーを奏でますように。願わくば、「あ、この曲!」とショパンが流れて花織を思い出して貰えるようになったら幸せです。

■井上想良 コメント

これまでピアノに触れたことがなかったので、不安な気持ちもありましたが、初めてのピアニスト役をとても楽しみにしていました。僕が演じる今西浩平は、回を重ねるごとに色々明らかになっていく謎多きピアニストなので、目の奥に彼の背景や切なさを感じられるように演じています。ストリートピアノには人と人とを繋ぐ力があり、この作品はピアノや音楽の力を感じさせてくれると思います。明るい気持ちになれる曲、どこか懐かしい曲…様々なピアノの音色に乗せて紡ぎ出されるあたたかいストーリーを、ぜひ楽しみながらご覧いただけたら嬉しいです。

■景井ひな コメント

前作で多くの方に愛された作品に第二弾で携わらせていただけるとお聞きした時は、とても嬉しい反面プレッシャーもありました。ですが、共演者の皆さん、スタッフの皆さんに沢山支えていただきながら、暖かい雰囲気で撮影をしています。私が演じる片岡美歩は、パティシエ見習いで、常に明るい元気な子です。思った事をすぐ口にしてしまいますが、美歩の言葉が迷っている人の背中を押したりもします。そんな美歩の様子やパティシエとしての成長を是非皆さんに観ていただけると嬉しいです。

■小池裕二プロデューサー(ホリプロ 映像事業部) コメント

今なお、撮影現場では手探りで対応を続けています。でも、この3年超の歳月で得た知識や経験は多くありました。街中は人で溢れ、ストリートピアノを聴く人々の笑顔に出会いピアノが与える「音楽の力」を再認識し、第二章を企画させて頂きました。本ドラマは『商店街のピアニスト』の第二章として、前回のストーリーから3年の時を経て新たなキャストで物語を構成して行きます。商店街に置かれた一台のストリートピアノ、自由に弾いて聴いて楽しめる。笑顔の輪が広まる空間に集まる一人一人に人生があるこのドラマはストリートピアノを通し、人と人の触れ合いを描くヒューマンドラマ。物語は、妻を亡くし、夢を失った田口浩正が演じる主人公がストリートピアノを通し、生きる力と希望を取り戻していく姿を描き出す。クラシックの名曲を数多く使用し、作曲者や曲名などの解説を入れることで、クラシックに親しみを覚えていただけるような内容になっています。

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