インフォマートは8月25日、複数業態かつ20店舗以上の飲食店を運営している店長に向けて実施した「店舗運営の課題」に関する実態調査の結果を発表した。調査は6月9日〜20日、105人を対象に行われた。
まず、勤め先で飲食店の休業や時間短縮などの制限がかからなかった「コロナ前」と比較して、現在の大学生アルバイトの応募数はどのように変化したと思うか聞いてみた。すると、「かなり減少した」が19.0%、「やや減少した」が29.5%となり、合わせて約半数が学生アルバイトの飲食店離れを実感している結果となった。
「かなり減少した」「やや減少した」と回答した人に、その要因として考えられる事を尋ねてみると、「飲食業界のコロナ打撃を目撃し、業界の行き先に不安を覚えている」が52.9%、「学生の労働環境や待遇への意識の高まりに応えることができていない」が37.3%、「より自由に働けるテレワークに注目が集まっている」が25.5%となった。
また、「他業種に乗り換える人が増えた」や「サービス業をやりたがらない」といったコメントも見られている。
次に、現在において店舗運営に課題があると思うか質問したところ、「非常にそう思う」が30.5%、「ややそう思う」が56.1%という回答結果となり、店長の約9割が「店舗運営に課題がある」と感じている事が分かった。
「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した人に、現在抱えている店舗運営における課題を尋ねてみた。すると、「急にスタッフが必要になった時に補充が難しい」が59.3%、「やるべきことが多く、抜け漏れが生じている」が57.1%、「どんな時にでも誰にでも一定の品質を保つことができていない」が31.9%となった。
自由回答では、「労働時間の管理が計画通りに行えない」や「教育をマニュアルに頼りすぎ」といったコメントも見られた。