フリマサイトのメルカリは、今や多くの人の生活にすっかりなじんでいます。
誰でも出品・購入ができるのが魅力のサービスですが、「圏外飛ばし」という言葉を見聞きしたことがあるユーザーもいるかもしれません。
本記事では圏外飛ばしの背景や圏外飛ばしされる原因、圏外飛ばしされているかわかる方法、解除方法、未然に防ぐ方法などをまとめました。
メルカリユーザーが使う言葉「圏外飛ばし」とは?
「圏外飛ばし」は、メルカリユーザーの出品者の間でよく使われている言葉です。その意味やどういう人があいやすいのかなどを見ていきましょう。
「圏外飛ばし」の意味は、出品した商品のページが表示されないこと
「圏外飛ばし」とは、出品した商品がサイトの新着ページ(タイムライン)や検索結果画面で非表示になる、または下位表示になる状態のことを言います。
「圏外に飛ばされている」という表現の通り、見えないだけで出品ページ自体が消されたわけではありません。
圏外飛ばしにあうとどうなる?
圏外飛ばしの状態になると、出品ページがユーザーの目につく機会がなくなるため、商品の売れ残りにつながります。
ところが実際に圏外飛ばしになる場合、メルカリ事務局からお知らせが来たり、事前に警告を受けたりするわけではありません。
圏外飛ばしについては公式がガイドラインを設けて明示しているわけではないため、圏外飛ばしになっているかどうかは自分で確かめる以外に方法がありません。
圏外飛ばしにあいやすい人とは
圏外飛ばしは、前述のように公式が正式に発表している仕組みではないですが、圏外飛ばしになるユーザーには一定の傾向があるといわれています。
それは、個人でなく業者のアカウントと見なされてしまうような行為を繰り返すことです。
メルカリはあくまでも個人同士で商品を取引する、フリーマーケットサービスです。多くの商品を持った業者が不特定多数のユーザーに対して販売することは想定されていません。そこで業者と思われる人に対しては圏外飛ばしというペナルティーを与え、個人のユーザーが埋もれないように対策しているのではないかといわれています。
圏外飛ばしにあう原因
圏外飛ばしは、メルカリを不適切に利用していることによるペナルティーだと考えられています。具体的には、どのような原因が考えられるのでしょうか。
短いスパンで大量に出品している
メルカリ公式のサービス案内ページ「メルカリガイド」には、以下のように書かれています。
短時間で大量に出品することは、販売機会の公平性を保つためにもご遠慮いただいております。
短期間の大量出品は違反行為と明示されていますので、これを行うことにより、圏外飛ばしにあう可能性が高まると考えられます。
同じ商品を大量に出品している
同一商品の出品ページを同時にたくさん作成していると、業者だと見なされる可能性が高くなるようです。
特に、タイトルや商品説明、画像も同じものを使い回していたとしたら注意が必要です。
コレクションごと手放したい場合など、全く同じものを一気に売りたいタイミングもあるかもしれませんが、大量出品は避けた方が無難です。
出品、削除、再出品を繰り返している
業者と個人ユーザーの異なる点は、たくさんの種類や数の在庫を抱えていて、メルカリ以外の複数のサイトや店舗でも同時に販売しているケースが多いところです。
効率的に販売するため、業者は他のサイトでの売れ行きを見てメルカリへの出品を調整します。
したがって出品、削除、再出品を繰り返すユーザーが業者であると見なされる可能性が高いのです。
商品ページに転載画像のみを使っている
メルカリで公式に禁止されている事項に「商品の状態がわかる画像を掲載しないこと」があります。
具体的には画質が粗いなどの他、転載画像のみの掲載も不可だと定められています。
転載画像のみしか掲載していないと、事務局に不適切と判断され、圏外飛ばしの対象になるリスクが高くなるでしょう。
圏外飛ばしになっているかどうかがわかる方法
ここでは、自分が圏外飛ばしの状態になっているか確認する方法を紹介します。
新着ページに商品が掲載されているかを確認する
メルカリでは新しく出品ページを作成すると、基本的に新着ページに商品写真が掲載される仕様です。
ところが圏外飛ばしにあっている場合、何分待っても自分の商品が新着ページに反映されません。
出品した商品を、商品タイトルやキーワードで検索する
検索機能を使って、自分が出品した商品を探してみましょう。設定した商品タイトルやキーワードを入力してみてください。
出品後にきちんと上位に表示された場合は、圏外飛ばしにはなっていません。検索時には、語句を間違えないように気を付けましょう。
出品ページの閲覧数をチェックする
自分の出品した商品一覧のページで閲覧数を確認するのも有効です。
一般的に出品直後は新着ページなどを経由して他のユーザーに多く閲覧されるので、閲覧数が0のままということはめったに起こりません。0になっている、あるいは極端に増えないという場合には、圏外飛ばしの可能性があります。
メルカリで圏外飛ばしにあったときの解除方法は?
圏外飛ばしの状態になっていると分かった場合には、どのように対処すればいいのでしょうか。具体的な方法を解説します。
何もせずしばらく様子を見る
圏外飛ばしにあっても、一定期間が経過した後に、いつのまにか元に戻っていたということもあるようです。
明確な日数の基準はわかりませんが、しばらく何もせず様子を見るのも一案です。
商品の情報を更新する
同じ商品を大量出品していると見なされたことが原因の場合、一つ一つの商品情報を更新することで解決する可能性があります。
商品タイトルをアレンジしてみたり説明文を変えてみたりと、工夫してみてください。ただし同時にたくさんの商品データを改変すると、出品時と同様に業者と誤解されるかもしれません。商品数が多いときは、何日かに分けて更新するのが無難です。
使用している画像に問題がないかどうかもしっかりチェックしてください。転載画像しか載せていない場合は、自分で撮影した写真も掲載しましょう。
出品している商品を見直す
個人ユーザーであることがはっきりわかるように、商品のラインナップを見直しましょう。類似商品は同時に登録せず、期間を区切って段階的に公開する方がいいでしょう。
メルカリの運営に問い合わせる
紹介した方法を試してみても改善しない場合は、メルカリ事務局に問い合わせてみてください。
明確な回答が得られるかはそのとき次第ですが、返答内容に従うことで、復活できるかもしれません。
メルカリで圏外飛ばしされないために注意するポイント
最後に、圏外飛ばしにあわないための注意点をおさらいします。
一度にたくさんの出品をしないこと
メルカリへは、短期間に多くの出品をしないようにした方がいいでしょう。
特に特定ブランドの小物やコレクションしたアイテムなど、同一カテゴリーの物を連続して出品するのは避けた方が無難です。
一度出品したら間隔を置いて次の商品を登録する、一日に出品する商品の最大数を決めるなど、目安を設けておくとベターです。
さまざまなカテゴリーの商品を出品すること
個人ユーザーでも引っ越しや断捨離などのタイミングで、多くの不要品が出ることもありますが、さまざまなカテゴリーの商品があれば、業者だと誤認される可能性が減るでしょう。
専門業者だと思われないように、洋服や本、食器、家電など、いろんなジャンルの物を出品してみましょう。
出品後すぐに削除・再出品したり、価格を頻繁に更新しすぎたりしないこと
商品の削除・再出品や、情報更新、価格更新も、適度な間隔を空けることが重要です。
また業者は大量の商品管理のために、メルカリへの出品や管理に専用ツールを使っていることがあります。個人ユーザーは、そういったツールを使うのも避けた方がいいでしょう。
商品画像を使い回さないこと
複数の商品ページで同じ商品画像を使い回していると、業者だと誤認される可能性が高まるでしょう。
また前述のように、元々の商品サイトなどの転載画像のみの掲載は、公式により禁止されています。
それぞれの商品の現在の状態がわかるよう、似た形状のアイテムでも、一点ずつ自分で実物を撮影した写真を登録することを習慣づけましょう。
圏外飛ばしにならないように気を付けて、メルカリを楽しもう
メルカリの「圏外飛ばし」について、仕組みや原因、対策を紹介しました。
メルカリはあくまでも個人同士で商品をやりとりするサービス。売買の面白さにのめりこんで、業者と間違われる行為をしないように気を付けながら利用しましょう。