ビズヒッツが運営するビジネス上の問題解決を考えるメディアBiz Hitsは、7月20日~8月6日に仕事とプライベートを両立できている男女483人を対象に「プライベートと両立できている仕事に関する意識調査」をインターネットにて実施した。

  • プライベートと両立できている仕事

仕事とプライベートを両立できている483人に「何の仕事」をしているか聞いたところ、圧倒的1位は「事務職(128人)」だった。「体力的にラク」「勤務時間や休日が規則正しい」などの回答が多く寄せられ、土日祝日が休みの事務職も多いので、「家族と予定を合わせたい」という人にも向いている。残業が少なく、急に休みたいときも社員同士で助け合える職場なら、さらに仕事とプライベートを両立しやすくなる。

また、2位「医療系専門職(29人)」、4位「製造職・ライン工(23人)」5位「販売職(20人)」など、シフト制で勤務時間が明確な仕事もランクインした。

2位の「医療系専門職」の具体的な職種は「看護師」「薬剤師」「作業療法士」「歯科衛生士」など。看護師には「忙しくて突然の残業が多い」というイメージをもつ人もいるが、職場によってはほとんど残業がなく希望休もとりやすいようだ。医療系専門職には、パートや派遣など、残業があまりない雇用形態で働きやすいというメリットもある。専門職なので、非正規雇用でも時給は高めとなる。

3位は「ライター」で、とくにフリーランスであれば、時間と場所を選ばず働けるため自由度が高い。仕事量も自分で決められるため、「夏休み期間中は仕事量を少なくし、子どもとの時間をとる」といった調整もできる。

4位は「製造職・ライン工」で、稼働時間が決まっていたり交代制の職場だったりすると、残業は比較的少なめとなっている。また人員が確保されている製造現場なら、「子どもが熱を出した」といった急な休みでも、気兼ねなく申し出ができる。

5位は「販売職」。シフト制で勤務することが多く、自分の勤務時間が終われば残業なしで帰宅できることも少なくない。パートやアルバイトで勤務している場合は、「短時間勤務」「希望曜日だけの勤務」なども可能で、プライベートと両立しやすい。遅番がある職場なら平日午前中にプライベートの時間ができ、役所・銀行関連などの用事を済ませやすいのもメリットとなっている。

  • プライベートと両立できる仕事の条件

「プライベートと両立できる仕事の条件は何か? 」という質問で最も多かった回答は「労働時間の調整がしやすい(165人)」だった。家族がいると「子どもの参観日なので午前中だけ休みたい」「介護のため早退したい」といったこともあるだろう。「リモートワーク」「フリーランス」「シフト制で希望が通りやすい」といった職場なら、都合に合わせて労働時間を調整しやすくなる。

2位「休みをとりやすい(136人)」、3位「残業・休日出勤が少ない(135人)」と続き、労働時間や休日に関する項目が上位にランクインした。

2位は「休みをとりやすい」。職場によっては、有給休暇の希望を出しにくい雰囲気のところもあり、気兼ねなく休めることをプライベートと仕事を両立できる条件として挙げた人も多くなった。とくに「急な休みもとりやすい」と答えた人が目立っている。

3位は「残業・休日出勤が少ない」で、残業や休日出勤が多いとプライベートの時間が減り、私的な予定も入れにくくなる。そのため残業や休日出勤がないことは、プライベートとの両立に重要となっている。

4位は「自分に適した仕事内容」で、好きなことを仕事にすると、仕事のやりがいを感じやすく、スキルアップしやすいメリットもある。また「身体に負荷のない仕事」「一日で完結できる仕事」など、体力や「自分が好む仕事の進め方」に合わせて仕事を選ぶべきだと考える人もいた。

5位は「勤務が規則的」で、休日が固定されていると、プライベートの予定が組みやすい。とくに学齢期の子どもを育てている人は、土日祝日がきっちり休める仕事だと子どもの休みに合わせやすく助かるのではないだろうか。

  • プライベートと仕事を両立するためにしていること

最後に、「プライベートと仕事を両立するためにしていること」を聞いた。1位は「プライベートに仕事を持ち込まない(126人)」。勤務が終わったら仕事のことを考えないよう意識している人が多数。また「休日は仕事の電話に出ない、メールも見ない」「自宅に仕事関係のものをできるだけ置かない」などの工夫をしている人もいた。

次ぐ2位は「勤務中は仕事に集中する(89人)」、3位「プライベートをしっかり楽しむ(79人)」。「プライベートに仕事を持ち込まない」「仕事中は集中」など、プライベートと仕事を分けるための工夫が多く寄せられている。また勤務時間が短くなればプライベートの時間が増えることから、「仕事を効率化する」「残業しない」という工夫をしている人も多いとわかった。

2位の「勤務中は仕事に集中する」では、早朝など集中しやすい時間帯に仕事するといった工夫をしている人もいた。集中して仕事をし「仕事をやりきった」と思えることで、プライベートも楽しめそうだ。

3位は「プライベートをしっかり楽しむ」。プライベートの時間を充実させることで、ストレスが軽減され、仕事の集中力がアップすると考えられている。「趣味や旅行を楽しむために、仕事を頑張る」というモチベーションにもなるだろう。