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愛知県民はケチで質素倹約を大事にすると聞くが、一方で大の派手好き。なんだか矛盾していて理解し難いが、それが集約されているのが「お値打ち」という言葉が好きなこと。
街のマダムに聞くと「お値打ち、大好き!」と強い反応。「1万円が980円になってるとかがいい。安けりゃいいのではなく、中身が伴ってないと惹かれない。」と、こだわりを語る。
ビアパーティ仲間の皆さんにも聞くと「お値打ちは好きとかじゃない。お値打ちじゃないとダメ!」と絶対条件のように言う。「お値打ち嫌いな愛知県民はいない」「今日あそこが安いからとみんなで行く。ドイツのビールをドイツまで行かずにここで飲めば、お値打ち!」だから今日も集まってるわけだ。
「お値打ち」は「お買い得」と何が違うのか?呉服屋さんが解説する。
なるほど、お値打ちの方が価値が高いということらしい。
言われてみると、有名な喫茶店のモーニングも「コーヒー一杯の値段でこれだけ出るから、お値打ち」だから人気ということか。
そう思って愛知県を回ると、うな丼もカニ料理もお値打ち!コインパーキングもお値打ち!理髪店もお値打ちだし、車検もお値打ち!不動産屋の看板にも「お値打ち物件」と書かれている!
「安売りよりも、これお値打ちですよと言うのが効きます。名古屋人はお得感が好きなのでしょうね、バタバタと問い合わせをいただき全て契約!」と、不動産には欠かせないキーワードなのだ。
お値打ち物件を選んで大満足の様子だ。
人気スーパー「サノヤ」さんで実験してもらった。
同じ金額の桃に「お買い得」と、「お値打ち」と表示したら、どちらが売れるか試してみた。
愛知県民の気質に詳しい名古屋女子大学短期大学部の遠山佳治教授に解説してもらった。
「お値打ちが好きなのは、派手で見栄っ張りの特質と、質素倹約でお金に細かい特質。一見矛盾する2つの県民性が関連しています。
なるほど、派手好きのお殿様が散財し、その息子と孫がその反動で質素に努めたから、矛盾した気質が庶民にも影響しちゃったのか。でもそこが愛知県発のユニークな文化を生んだのだから、面白いね!
秘密のケンミンSHOW極 | TVer