学研ホールディングスのグループ会社、地球の歩き方は8月15日、「訪日外国人が夏休みに訪れたい地域」に関する調査結果を発表した。調査は2023年7月20日~2023年7月31日、「夏休みに訪日を予定している」海外在住の10代以上の男女417名(英語圏82人、中国語簡体字圏34人、中国語繁体字圏301人)を対象に、訪日外国人向け多言語旅行情報サイト「地球の歩き方 GOOD LUCK TRIP」で行われた。

夏休みは「9月」が半数超

  • 「訪日外国人が夏休みに訪れたい地域」ランキング

夏休みを取る時期は、7月、8月で全体の約半数を占める一方で、9月と回答した人が半数を超える結果となった。夏休みの取得日数については、平均8.3日ということがわかった。

  • いつ夏休みを取る予定ですか?

訪問予定地ダントツ1位は「東京」

訪問を予定している地域の第1位は「東京」で、2位の「大阪」と約2倍の開きがあった。3位に京都、4位北海道、5位横浜と続く。上位はいずれも海外からのゲートウェイになる国際空港からのアクセスも良好で比較的海外から訪れやすい地域が選ばれた。いずれも、訪日外国人に人気の旅先で知名度も高い地域。

  • 夏休みに訪れる予定の地域

理由は「久しぶりだから」が最多

東京を訪れる理由を自由回答で尋ねると、「久しぶりだから(22.1%)」という回答が最多となった。訪日外国人客受け入れを政府が本格再開してから初めての夏休みとなり、これが数年ぶりの訪日旅行という人も多いと考えられる。そのため、まずは肩慣らしとして、過去に訪問経験のある都市として東京が選ばれている可能性がある。また、最新の見どころや話題のスポットに事欠かないという点も再訪意欲を高める重要な要素で、東京はまさにそのような魅力ある都市と言えるだろう。

  • 東京に旅行することに決めた主な理由は?

2位にランクインした大阪は、最も多い回答が「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行くため(26.5%)」となり、夏休みに家族や友人と遊びに行くことを明確な主目的として出発前に決めていることが伺える。東京と共通しているのは、グルメが2位にランクインしていることで、食に対する高い関心が表れている。

  • 大阪に旅行することに決めた主な理由は?

3位の京都は、その土地らしさが表れた結果となり、「美しい街並みを楽しむ(31.0%)」「歴史ある寺社仏閣に参拝(26.2%)」が訪問を決めた理由として上位に挙がった。「祭り(21.4%)」にも関心が寄せられ、7月の祇園祭、8月の京都五山送り火など有名な行事があることが旅の目的になっていることが推測できる。

  • 京都に旅行することに決めた主な理由は?

4位の北海道にも地域性が現れた。北海道に旅行をすることを決めた主な理由として「避暑(30.8%)」がトップとなり、冷涼な気候を求めた方に夏の旅先として支持されていることがわかった。「大自然を楽しみたい(23.1%)」という理由も、上位3位の都市にはない北海道ならではの回答となった。

  • 北海道に旅行することに決めた主な理由は?