ダンス&ボーカルグループのGENERATIONS from EXILE TRIBEが主演を務める映画『ミンナのウタ』(8月11日公開)に登場する謎の少女・さなと、『呪怨』シリーズでおなじみ佐伯伽椰子の対談動画が15日、公開された。

  • 左からさな、伽椰子

同作は、大ヒット『呪怨』シリーズをはじめ近年では『犬鳴村』などの「村シリーズ」を手がけた、Jホラーの巨匠・清水崇監督の最新作。カセットテープから流れる“とあるメロディー”を聴いた人々が、次第に自らも口ずさむようになり、不可解な事件に巻き込まれていくサスペンスホラー映画だ。GENERATIONS(白濱亜嵐、片寄、小森隼、佐野玲於、関口、中務、数原龍友)が主演を務め、全員が本人役で出演。劇中ではライブを控えた彼らの活動の裏側や日常も描かれ、現実とフィクションが曖昧になった世界で”呪いのメロディー”の恐怖が襲いかかる。

この対談は、11日に公開した映画『ミンナのウタ』と8月12日に開幕した舞台『呪怨 THE LIVE』のコラボ企画として実現したもの。ともにJホラーの担い手である清水崇監督が生み出したキャラクターという共通点があるだけに、和やかな雰囲気での初対面になるのかと思いきや、お互いの中にある「私が最恐!」というプライドが激突する結果となった。

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まずは椅子に座っての対談からスタート。しかし、うつむき加減でトボトボと会場に現れたさなに対して、伽椰子は体をくねらせた四つん這いの伽椰子ウォークでゆっくり参上。それをさなが無表情で見下ろしながら待ち受けるという不穏な構図となり、対談は開始早々ピリついたムードに包まれた。

対談では「ああああぁぁぁぁ......」としか唸れない伽椰子に対して、さなが会話のイニシアチブを握る形となったが、そこは清水監督に「生粋のヤバい奴!」と評されるさな。ハリウッド映画界をも席巻したホラーヒロインの大先輩である伽椰子に対するリスペクトは皆無で「初めまして...あの、『呪怨』でしたっけ? ごめんなさい、映画見てません...知ってはいるんですが、怖そうで...」と容赦なし。

伽椰子はこの世に強い恨みの念を持つ怨霊。一方のさなは自分の夢が怨念と化した化物。お互いの呪いパワーについて聞かれたさなは「パワーって、そんな......私は自分の歌をミンナに届けたいだけなんで......」と謙遜しながら、「あ、良かったら伽椰子さんも唄ってもらえますか?」とリクエストした。

これに伽椰子は「......ぁぁぁ...あああぁぁぁ...あああ......」と必死に喉を鳴らしてメロディーを口ずさむが、間髪入れずにさなからは「え......そんなんじゃないし......」と悲しきツッコミが。伽椰子は「...ああぁ......ぁ...」としょげて力無く歌をやめて、恨めしそうにさなを睨みつけるしかなかった。

また「ホラーヒロインとして優っている点」を聞かれたさなは「同じ清水監督でもわたしの映画『ミンナのウタ』の方が新しいというか...これから公開の新作だし...だって『呪怨』っ て見てないけど、もう20年以上昔の映画でしょ? わたし、まだ生まれてもいないし...」とジェネレーション攻撃。だが唸るように抗議する伽椰子の姿にハッとしながら「えっ? わたし死んでるの? 30年前? あ、そっか......じゃあ...いや、でも30年前に15歳だから...今まだ生きてたら......伽椰子さんとそんなに歳変わらないですね......そっか」と急に親近感。これに伽椰子は「...あああぁぁぁ......」と嬉しくなってさなの肩を抱こうとするも、さなはボソッと「マウント取ってくるな、このオバハン......」とツンデレ感を崩さなかった。

ホラーヒロイン同士相容れない2人。しかし、せっかく実現した夢の対談企画。そこで仲良くなるためにゲームをすることに! 果たして2人は親幽(友)になれるのか?

まずはジェンガ。ブロックを的確に移動させるさなに対して、物理的に腕や指を器用に動かすことのできない伽椰子は体ごとジェンガにアタック。一瞬でさなの勝利となった。続いてはだるま落とし。先攻のさなは木槌と的との距離を微調整しながら挑んだものの、粗暴な性格が仇となりすべてを崩すという結果に終わった。最後はポカポンゲーム。ボタンを押し合うシンプルな動作ゆえにゲーム展開は唯一白熱。伽椰子が相手の首を飛ばし軍配は彼女に上がったかに思われたが、さなが勝手に試合を仕切り直し相手の首を飛ばした。

ゲームをやり仲が深まったようで、親幽(友)までの階段はあと少し!親睦の証としてプレゼント交換をすることに。さなは呪いのカセットテープ、伽椰子は息子・俊雄の描いた猫の絵を贈呈した。そしてさなは「映画『ミンナのウタ』良かったら観てください」とアピールし、伽椰子も「あぁぁぁ......」と好反応。だがここでまたさなが「オバさ......伽椰子さん、舞台版の『呪怨 THE LIVE』頑張ってください! ...わたしも観に行きます。まぁ行けたら......」と失礼な物言いで、伽椰子はついに「あああぁぁぁ...!!!!!!」と激怒。

最後に握手を促されたさなと伽椰子。一応はお互いの手を握り合って写真撮影に応じたものの、うつむきがちのさなと物理的に首が曲がっている伽椰子の目は、残念ながら合うことはなかった。そして2人は無言のまま、いつの間にか対談会場から姿を消したのだった。2人は親幽(友)にはなれなかったが、映画『ミンナのウタ』及び舞台『呪怨 THE LIVE』の大成功を祈りたい。

(C)2023「ミンナのウタ」製作委員会