俳優の千葉雄大が11日、フジテレビのトークイベント『久保みねヒャダこじらせライブ#37』の夜公演にゲスト出演し、歌企画で大ハッスルした。

  • 千葉雄大

漫画家の久保ミツロウ、コラムニストの能町みね子、音楽クリエイターのヒャダインによる同イベント。今回は、プライベートで大の仲良しの千葉とヒャダインが発明したという新企画「帝劇カラオケ」を開催した。

これは、シチュエーションを決め、既存曲を帝国劇場で上演されるミュージカルのようにパフォーマンスするもの。ヒャダインのピアノ生伴奏によって、テーマに沿って曲調を変え、セリフを待ち、ストーリー展開に柔軟に対応するアレンジが可能となり、久保いわく「ヒャダインさんの才能を湯水のように使う」企画となっている。

まずは、千葉がお手本を披露。「ぬいぐるみのクマたちとしゃべれると本気で思ってる。学校では友達がなかなかできなくて、みんなから“変わり者~”みたいに言われてるけど、すごく幸せな男の子の話です」という設定で、ベースの曲は「おジャ魔女カーニバル!!」だ。

ここで千葉は、役者の本領を発揮。ステージを広く使い、大きなアクションと豊かな表情で純真無垢な男の子を演じて見せ、最後は「今の声は、クマさんたち? ありがとう! これで僕は、明日から元気に学校に行けるよ!」とハッピーエンドを迎えた。

会場から拍手喝采を受けると、「気持ちいい!!」と大満足の千葉。能町は「お手本の完成度が高すぎる…」とひるんでいたが、自分の番になると<自信家のYouTuberがアジアを全部自分のものにしようとする「アジアの純真」>を見事に演じ、久保を「アジアは終わったんだ…」と絶句させた。

そんな久保は、<DV男が監禁している女性に向けて歌う「何も言えなくて…夏」>を熱演。女性役の能町を相手に悲劇の結末を迎え、千葉は「本当にベロアの赤いカーテンが見えました」と大絶賛だ。

さらに千葉は、<頑張って働いてきた女性が風邪をひいて夏休みを全部寝て過ごす「SEASONS」>と<彼氏とうまくいかず、マッチングアプリで会ったこともない人と恋をする「サマーナイトタウン」>も披露。そして、ヒャダインのリクエストで、千葉・久保・能町の3人が『レ・ミゼラブル』のように打ちひしがれて倒れ込んでいるシーンからスタートする「アンパンマンのマーチ」も上演され、「帝劇カラオケ」は大盛況のうちに幕を下ろした。

夜公演では、こちらも新企画「妄想フェスセットリスト」を開催。これは、夏フェスの最後の曲をMCパフォーマンス込みで披露するプレイで、「次が最後の曲です」と言って、フェスの出演アーティストなどを振り返りながら曲に入り、カラオケを歌っていく。

能町はChara「レモンキャンディ」、ヒャダインは杉山清貴&オメガトライブ「ふたりの夏物語」、そして久保は、MCはナンバーガールだが曲はB'z「太陽のKomachi Angel」という変則技を披露。

千葉は「ギャルフェス2023」のトリに登場した体の浜崎あゆみになり、「Twitterの鳥はどっか行っちゃったけど、私が歌ってあげるからみんな元気出しな!」と呼びかけて「BLUE BIRD」を歌い、最後はフジファブリック「若者のすべて」で会場をエモい雰囲気に包み込み、まるで本当のフェスのような大盛り上がりでエンディングを迎えた。

その後は会場限定トークだが、2つの歌企画でハイ状態の面々は、ヒャダインの即興BGMによって、“ただ当たり前のことを抑揚をつけてもっともらしく言い合うだけ”の時間がすぎていった。

この夜公演のオンライン配信は、27日23時59分まで追っかけ再生が可能(チケットは同日18時まで販売)。昼公演で上演された久保みねヒャダ3人による韓国旅の模様は、9月29日(27:05~)に放送され、後日、同局の動画配信サービス・FODで配信される。

次回のライブは、10月28日に開催。昼公演はゲストなしの会場限定3人トーク、夜公演は阿佐ヶ谷姉妹をゲストに迎えて有観客とオンライン配信で開催される。