JR東日本、PASMO協議会、東京モノレール、東京臨海高速鉄道は31日、記名式「Suica」「PASMO」カードの発売を8月2日から一時中止すると発表した。世界的な半導体不足の影響によるもので、無記名「Suica」「PASMO」カードも6月8日から発売を中止している。

  • 8月2日から記名式「Suica」「PASMO」は発売中止に(JR東日本提供)

これからのカード製造計画に関して、カード製造メーカーと協議しているものの、現時点においても不透明な状況だという。今後、定期乗車券等の新規発売、紛失時等の再発行サービス継続に必要な在庫を確保する必要があることから、無記名のカードに続き、記名式のカードも発売中止に。発売中止期間は「2023年8月2日(水)より当面の間」とされている。

「Suica」「PASMO」カードだけでなく、記名式の「モノレールSuica」「りんかいSuica」も発売を中止する。ただし、定期乗車券の新規発売、小児用カードや障がい者用カードの発売、カード障害や紛失時の再発行サービスは継続する。

すでに「Suica」「PASMO」カードを持っている場合は、通常通り鉄道・バスの乗車および電子マネー加盟店での買い物に利用できる。券売機等で チャージをすることにより、繰り返し何度でも利用できるため、手持ちの「Suica」「PASMO」カードを継続利用して欲しいと呼びかけている。

  • 発売を継続するカード

なお、「モバイルSuica」「モバイルPASMO」は通常通り利用可能。5月27日から「Suica」サービスのエリアに加わった青森エリア・盛岡エリア・秋田エリア内においては、無記名・記名式「Suica」カードを引き続き購入できる。短期間の訪日外国人旅行者向け「Welcome Suica」は8月2日以降、発売箇所と発売枚数を1人1枚に制限。「PASMO 企画乗車券」「バスの持参人式PASMO定期券」など、一部の無記名「PASMO」カードは引き続き購入可能となっている。