リバイスという言葉の意味がわからず、ビジネスシーンで戸惑った経験がある方は少なくないでしょう。相手の言ったことを瞬時に理解してスムーズに業務を進めるためには、意味や正しい使い方を覚えておくことが大切です。

本記事では、リバイスの意味や使い方・例文を紹介します。また、使うときの注意点や類語・言い換え表現についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

リバイスとはどんな意味?

  • リバイスとはどんな意味?

リバイスとは、修正や訂正を意味する言葉です。ビジネスシーンでは、主に資料などの修正や訂正を行った報告をするとき・依頼するときに使用します。

例えば、「この資料のリバイスをお願い」は、「この資料の修正(訂正)をお願い」という意味であり、資料の修正や訂正を相手に依頼していることになります。

また、バージョンアップという意味合いで使われるケースもあります。業界や職種によってはよく使う言葉なので、意味を覚えておきましょう。

論文におけるリバイスの意味

リバイスは、一般的なビジネス以外に論文を扱う場面でも使われる言葉です。論文におけるリバイスも修正や訂正を意味しますが、さらにその修正・訂正した論文を再投稿することまで含めてリバイスと呼びます。

リバイスの語源は英語のrevise

 リバイスは、英語の「revise」が語源です。reviseは、修正・改訂・訂正・変更などを意味します。つまり、本来のreviseが持つ意味と、ビジネスシーンで使用されるリバイスに大きな違いはありません。

ただし、日本のビジネスシーンで使われる際はリバイスと読みますが、本来英語ではリバイズが正しい発音です。

ビジネスでのリバイスの正しい使い方・例文

  • ビジネスでのリバイスの正しい使い方・例文

リバイスはビジネスシーンにおいて、資料の修正や訂正を依頼したり、修正・訂正したことを報告したりする場合に使います。実際にどのような使い方をするのか、例文を用いて紹介しましょう。

修正や訂正を依頼するとき

ビジネスで資料の修正や訂正が必要な際に、下記のように使うことで資料を直してほしい旨が相手に伝わります。

【例文】
「先ほどの会議の内容を踏まえて、資料のリバイスをお願いします」
「製品の仕様が変更になったので、企画書をリバイスしてください」
「恐れ入りますが、添付資料のリバイスをお願いできますでしょうか」

修正や訂正したことを報告するとき

自身が資料の修正や訂正を行ったことを報告したいときには、下記のように使うと相手に資料が修正・訂正されたことが伝わるでしょう。

【例文】
「オプション内容の変更に合わせて、資料をリバイスいたしました」
「ご指摘いただいた件を踏まえてリバイスした資料を送付いたします」
「価格改定があったので、企画書をリバイスしております」

リバイスを使うときの注意点

  • リバイスを使うときの注意点

リバイスという言葉は便利な一方で、使い方に注意したい言葉でもあります。ビジネスシーンで使う際は、主に以下の2点に気を付けて使いましょう。

まず、リバイスという言葉を必要以上に使わないことです。リバイスのようなカタカナ英語は知的でスマートさを感じさせる一方で、多用すると相手に嫌がられる場合もあります。「日本語で言えばいいのに」などと思われてしまうケースも少なからずあるということを理解しておきましょう。

そして2つ目は、相手を選んで使うことです。例えば新入社員のように言葉の意味を知らない可能性が高い人に対して使うと、意図が伝わらず円滑なコミュニケーションがとれません。特に新入社員の場合は、わからない上に遠慮してその場で意味を質問することもできないケースが多いので、伝える側がわかりやすい言葉を使うように心がけましょう。

リバイスの類語・言い換え表現

  • リバイスの類語・言い換え表現

ここでは、リバイスの類語や言い換え表現にあたる言葉をいつくかを紹介します。相手やシーンに応じて上手く使い分けてみてください。

修正 

リバイスという言葉が相手に伝わらない可能性がある場合は、「修正」に言い換えてもいいでしょう。ビジネスシーンだけでなくさまざまな場面で使用される言葉なので、リバイスよりも馴染みがあります。相手がどの年代であっても問題なく伝わるはずです。

【例文】
「昨日渡した資料を修正してください」
「規約変更に伴い、該当箇所を修正いただけますでしょうか。」

訂正

内容によっては「訂正」に言い換えることもできるでしょう。「修正」と「訂正」は同じように使われることが多いですが、厳密には意味合いが異なります。

修正は、不十分や不適当と思われる部分を改め、直すという意味です。一方、訂正は誤りを正しく直すという意味になります。つまり、明確な誤りがあるかどうかという違いがあります。誤りを直す場合には、「訂正」の方を使うようにしましょう。

【例文】
「表記ミスがあったので、企画書の訂正をお願いします」
「ご指摘いただいた件を受けて資料を訂正いたしました」

関連記事: 「修正」と「訂正」の違いとは? それぞれの意味や例文を交えた使い方を紹介

加筆

「加筆」は文章を修正し、書き足す作業のことです。状況によってはリバイスの代わりに使うことができるでしょう。

【例文】
「ディスカッションで出た意見を資料に加筆いたしました」
「新製品について説明したいので、企画書の加筆をお願いします」

校正

「校正」とは、文章や文字に誤りがないかを確認し、修正を行う作業のことです。出版業界だけでなく、そのほかの業界でも使われます。

【例文】
「部長に提出する前に校正をお願いします」
「ご依頼いただいた校正が完了いたしました」

校閲

校閲とは、文章の内容に間違いや矛盾がないかを調べ、誤りや不備を直す作業のことです。校正と混同されやすいですが、作業内容は異なります。

【例文】
「本メールに添付した資料はすべて校閲済みですのでご確認ください」
「原稿が到着次第、すぐに校閲をお願いいたします」

リバイスの英語表現

  • リバイスの英語表現

リバイスを英文で使う場合には、下記のような使い方ができるでしょう。

【例文】
・Please revise the material.(資料をリバイスしてください)
・This data needs to be revised.(この資料はリバイスする必要がある)
・I have revised the material.(資料をリバイスしました)

ビジネスで英語を使う機会があるときは参考にしてみてください。

リバイスの意味を理解して使おう 

  • リバイスの意味を理解して正しく使おう

リバイスの意味や使い方・例文などを紹介してきました。

リバイスは修正や訂正を意味する言葉で、ビジネスシーンにおいては資料などの修正や訂正が必要な場面で使います。便利な言葉ですが、一方で意味を知らない人も少なくないので、状況に応じて別の言葉に言い換えてみてください。

本記事で紹介したように言い換え表現には複数の言葉がありますが、それぞれ意味合いが異なるので、しっかりと意味を把握して選びましょう。