西日本鉄道は26日、西鉄天神大牟田線の試験場前駅(久留米市津福本町)について、駅名称を「聖マリア病院前駅」に変更すると発表した。変更時期は2024年3月の予定。あわせて最寄りバス停「試験場前」も名称変更を予定している。

  • 駅名称変更後の「聖マリア病院前駅」イメージ

試験場前駅は西鉄天神大牟田線の前身・九州鉄道時代の1933(昭和8)年に開設。当時、駅前に存在していた工業試験場(現在の筑紫野市・福岡県工業技術センター)が駅名の由来となった。2004(平成16)年、花畑駅周辺の連続立体交差事業にともない試験場前駅も高架駅に。筑後方面から来る路線バスの交通結節機能を有し、通学・通勤・通院など日頃から多くの人に利用されている。

新しく駅名称に採用される聖マリア病院は、駅から徒歩5分の場所に位置し、地域医療支援病院・災害拠点病院・救命救急センター・周産期母子医療センターとして、津福本町を拠点に地域の医療機能を担う公共性・公益性の高い医療機関だという。久留米市を中心とした筑後・佐賀エリアの地域医療のみならず、DMAT災害派遣や国際協力活動も行っている。

  • 現在の試験場前駅

今回、聖マリア病院から要望があり、駅名称を変更することでわかりやすく案内するとともに、利便性・サービスの向上にも努めるとのこと。西鉄天神大牟田線では、2024年3月に新駅「桜並木駅」(福岡市博多区)の開業を予定しており、これに合わせて試験場前駅から「聖マリア病院前駅」への駅名称変更も実施(予定)する。