ボンカレーが新たに3種類のレトルトカレーを発売した。なんと、新商品の発売は約6年ぶりだという。えっ、6年? めちゃくちゃ長くね?

言い換えれば、6年も新商品を出さなくていいほど、すでにボンカレーのラインナップは粒ぞろいだったと言える。さらに言えば、隙がない盤石の布陣に割って入れるだけのポテンシャルを持っているからこそ、満を持して商品化に至ったということだろう。

さて、無駄にハードルを上げ切ったところで、さっそく新商品3種を実食してみたので、その詳細をお伝えしよう。

ボンカレー誕生55周年を祝う、3種類の新商品

大塚食品が世界初となる市販用レトルト食品「ボンカレー」を世に送り出したのが1968年のこと。つまり、今年はボンカレー誕生55周年となるアニバーサリーイヤーである。新商品を出すにはもってこいのタイミングだと言えるだろう。

今回、ラインナップに加わったのは、「ボンカレーゴールド うま辛にんにく 辛口」、「ボンカレーネオ 焦がしにんにく やみつきスパイシー 辛口」、そして「ボンカレーネオ スパイシー 後引く辛さ 大辛」の3種類。

ちなみに、「ボンカレーネオ スパイシー 後引く辛さ 大辛」に至っては、「ボンカレーネオ史上最大の辛さを誇る」とのことである。なるほど、期待が膨らむではないか。

それではさっそく味わってみよう。

(1)うま辛にんにく ボンカレーゴールド(辛口、180グラム)

まずは「うま辛にんにく ボンカレーゴールド」から。このデザインが「THE・ボンカレー」って感じがするな。

実際に食べてみると、にんにくの風味がしっかり効いていてウマい。「フライドガーリック」と「おろしにんにく」のダブルパンチらしいが、確かに揚げたにんにくの香ばしさも感じられる。かなり破壊力があるし、カレールーもコクがあっていい!

具材には国産野菜がゴロゴロと入っていて食べごたえアリ。辛さもしっかり効いている。いや、かなりしっかり目に効いている。ファーストインパクトでは気づかなかったが、食べ進めるうちに本格的な辛さがジワジワとやってくる。文字通り「うま辛」のバランスに優れた逸品である。

アレンジレシピも試してみた!

大塚食品は、それぞれのお手軽アレンジレシピを公式HPで公開している。

「うま辛にんにく ボンカレーゴールド」のアレンジレシピは「もやしシャキシャキカレー」で、まずは耐熱容器にもやしを入れて電子レンジで加熱。取り出したら水気を切って、塩こしょう、ラー油を混ぜ、ボンカレーを加えて再び電子レンジで加熱するだけ。

その味はというと、もやしのシャキシャキした歯ごたえが強烈なアクセントとなっていてめちゃウマ! もやし自体の味が淡白なので、カレー本来の旨味はそのままキープできているし、カレーがトロっとしているので「カレー味の中華餡掛け飯」っぽい印象にも受け取れる。いいね〜。

(2)ボンカレーネオ 焦がしにんにく(辛口、230グラム)

続いては「ボンカレーネオ 焦がしにんにく」を食べてみよう。こちらもにんにく推しのカレーだが、果たして……。

食べてみて真っ先に感じるのは「濃厚なコク」。カレールーはよりとろみがかっており、焦がしにんにくの香ばしさが前面に強調されている。かなりパンチ力のある味わいで、「なかなかぶっ飛んでるな」という印象。ここまで強烈にパンチを出してくるとは、ボンカレー、侮れぬ……!!

強いコクは赤ワインでローストしたビーフ、飴色になるまでじっくり炒めた玉ねぎなどに由来するのだろう。一方、同じ「辛口」でも、先ほどの「うま辛にんにく ボンカレーゴールド」と比べると辛味は抑えめ。「やや辛いかもな」という程度で、小学校高学年くらいなら余裕で食べられそうだ。

アレンジレシピも試してみた!

こちらのアレンジレシピは「キムチと厚揚げのコク旨カレー」。一口大に切った厚揚げをキムチ、ごま油で和えて電子レンジで加熱。その後、ボンカレーを加えて再び電子レンジで加熱すれば完成だ。

これがまた絶妙にウマい!! キムチとカレーってこんなに相性がよかったのかとビックリ。キムチのほうもにんにくが効いているので、さらにパンチ力が増した気がする。厚揚げのおかげで一気にボリュームもアップしており、満足度も高まる。

(3)「ボンカレーネオ スパイシー」(大辛、230グラム)

最後に「ボンカレーネオ スパイシー」を実食。「ボンカレーネオ史上最大の辛さ」はどれほどのものか。

粗挽き黒胡椒と赤唐辛子をブレンドしたカレーとのことだが、確かに肉眼でも黒胡椒がたっぷり入っていることが確認できる。一口食べてみると……おお〜、いきなり辛い! 舌にビリビリくる辛さだ! だけどウマい。あっ、やっぱり辛い。うまいけど、めちゃくちゃ辛い!

実際、唐辛子的な辛味だけでなく、黒胡椒的な辛味もめちゃくちゃ効いている。自然とヒーヒー言ってしまう。舌が痺れるのはもちろん、食べるたびに胃袋のほうもジリジリと燃え上がっていくようだ。さすが辛口を超える「大辛」。容赦ない辛さがクセになる。同時に、肉や野菜のウマみもしっかりと感じる。これはウマいわ。食べる手が止まらない!

アレンジレシピも試してみた!

こちらのアレンジレシピは「オクラの爽やかカレー」。オクラ、オリーブオイル、レモン汁を電子レンジで加熱し、ボンカレーを加えてもう一度電子レンジで加熱するだけで出来上がりだ。

オクラのシャキシャキ感やレモン汁のおかげでカレーに清涼感がプラスされ、オリーブオイルでまろやかさが加わった印象だ。オクラのネバネバ食感でカレーにさらなるとろみも追加。結構ガラリと雰囲気は変わったが、史上最大の辛さは現役バリバリである。く〜、かれェ〜!

ということで、ボンカレーの新商品3種はどれも個性的でハイクオリティだった。いずれも6年ぶりの新商品として期待に応えてくれたと言っていいだろう。にんにく好きの人は「ボンカレーゴールド うま辛にんにく 辛口」、または「ボンカレーネオ 焦がしにんにく やみつきスパイシー 辛口」を、激辛好きの人は「ボンカレーネオ スパイシー 大辛」をぜひ試してみてほしい!