攻城団は7月21日、「お城の入城者数ランキング」を発表した。調査は、全国180城の管理事務所や自治体および観光協会を対象に、2022年(1月〜12月)もしくは令和4年度(2022年4月〜2023年3月)における入場者数をヒアリングし、結果を集計した。

  • 全国のお城の入城者数ランキング(有料/合算)

    全国のお城の入城者数ランキング(有料/合算)

入城チケットが必要な「有料のお城」の入城者数を調べた結果、昨年に続いて「名古屋城」(愛知県名古屋市)が1位に輝き、入城者数は前年比122.5%増の152万9,287人を記録した。天守の再建計画は頓挫しているものの、日本人にも外国人にも評価の高い本丸御殿に加え、2021年にオープンした「西の丸御蔵城宝館」で精力的に企画展が開催されていることもプラス要因になっているよう。

2位は「二条城」(京都府京都市)で、入場者数は前年比136.4%増の126万7,422人。続いて、「大阪城」(大阪府大阪市)がトップ3に返り咲き、前年比は今回トップクラスの242.3% 増を記録。以下、4位「熊本城」、5位「姫路城」、6位「米沢城」、7位「松本城」、8位「首里城」、9位「彦根城」、10位「小田原城」と続いた。

全体的にウィズ・コロナでの観光が定着してきたことと御城印ブームによる後押しに加え、2022年10月からの入国上限撤廃も大きく影響したよう。その結果、前年の数字も把握できている160城のうち、86.3%のお城(138城)で前年を上回った。

  • 全国のお城の入城者数ランキング(総合)

    全国のお城の入城者数ランキング(総合)

次に、城址公園として整備されており無料で見学できるお城も含め、有料無料を問わずに入場者数を集計・ランキング化した。その結果、総合ランキングでは「金沢城」(金沢城公園の入園者数193万6,876人)が1位に。次いで2位「名古屋城」、3位「二条城」、4位「大阪城」、5位「熊本城」、6位「姫路城」、7位「米沢城」、8位「松本城」、9位「首里城」、10位「江戸城」がランクインした。