積水ハウスは、「暑さ対策における節電調査」の結果を7月13日に発表した。調査は4月7日~10日の期間、全国の20~60代の男女500人を対象にインターネットにて実施したもの。
夏の日中の過ごし方について、2023年夏の「外出(屋外)したい派」(54.7%)は、昨年やコロナ禍前と比較して約20%上回る結果に。
外出したいと回答した人の理由には、「外出による楽しみ」(60.8%)、「運動不足対策」(41.4%)などが多くみられたが、15%以上が「家計(光熱費)の節約」や「自宅の電気代懸念」をあげた。
今年の夏を自宅で過ごす上で、72.8%が「電気代を気にしている」と回答。だが、電気代節約のための対策を実施するとの回答は60.6%にとどまった。
また、節電をする人の中でも、「積極的な節電」(43.6%)と「無理しない節電」(48.2%)でほぼ半数ずつに分かれる結果に。「自宅で過ごしたい派」(86人)は「無理しない節電」(58.1%)が「外出したい派」と比べて約15%高く、節電は気になるけれど快適に過ごせることを重要視しているとのこと。
続いて、実際に節電対策の効果を実感した割合が高いものを尋ねたところ、トップは「窓からの日差しを遮る」(78.5%)。次いで「窓の断熱性向上」(75.0%)、「エアコンを使用せず自然の風で過ごす」(71.9%)と続いた。
一方、多くの人が節電対策として取り組んだ「エアコン稼働時間の削減」(59.3%)、「エアコンの設定温度を上げる」(51.5%)は、効果を実感している人が他の対策と比べて少ないことがみられた。
暑さ対策の節電で多くあげられたエアコンの稼働調整において、就寝中の実態について尋ねたところ、「一晩中エアコンをつけている」(38.4%)が最も多く、次いで「タイマーを使用して数時間で切る」(37.2%)、「エアコンをつけない」(23.8%)と続いた。
就寝中にタイマーで止める・使用しないと回答した人の理由として、「節電対策」(39.7%)に続いて、「身体が冷える」(28.5%)、「身体がだるくなる」(24.6%)、「身体に悪い」(24.3%)との結果に。
最後に、夏の睡眠の質について尋ねると「ほとんど毎日快適に眠れた」との回答は、一晩中エアコンをつけている人では26.0%、タイマーで止める人は11.8%にとどまった。また、エアコンをつけない人の13.4%が「ほとんど毎日快適に眠れなかった」と回答し、全体と比べて約7%高い結果に。
就寝時にエアコンをつけるメリットとして「暑さを我慢しなくてよい」(60.1%)、「深い眠りが得られる」(35.7%)と睡眠に関わる内容があげられ、デメリットでは「電気代が気になる」(58.2%)に回答が集中した。