トレジャープロモートが運営する「株の学校ドットコム」は、株式投資に取り組む理由や目標についてのアンケート調査結果を7月14日に発表した。同調査は、株式投資に取り組んでいる全国の20代・30代の男女800名を対象にインターネットを用いて6月23日に行われた。
20代・30代が株式投資に取り組む理由、最多は「生活に使えるお金を増やすため」(59.0%)で半数を超えた。実に6割近くが日々の生活費に充てるため、株式投資に取り組んでいる実態が明らかに。次いで、「老後資金を増やすため」は41.0%で、若い世代でも老後への関心が高いことが判明。
また、いわゆる「FIRE(経済的自立による早期リタイア)」を目指している人は21.5%、具体的な目標のためではなく「少しでもお金が増えたら」と考えている人は19.6%だった。
3位にランクインした「趣味や旅行など自分のやりたいことに使うお金を増やすため」(39.6%)は、「家や車などの購入資金」(20.4%)、「子どもの養育資金」(18.0%)よりも2倍近い回答を集める結果に。同調査では「自分自身が求めることに時間とお金を使いたいという、若い世代の傾向が表れている」と示唆した。
この結果を20代・30代に分けると、どちらの年代でも「生活に使えるお金を増やすため」が最多であることは共通しているが、2番目に多い回答が30代では「老後資金を増やすため」であるのに対し、20代では「趣味や旅行など自分のやりたいことに使うお金を増やすため」となった。
男女別に見た場合も、全体の傾向に大きな違いはないが、男性では「FIRE(経済的自立による早期リタイア)を達成するため」「家や車などの購入資金を増やすため」が上位に入り、女性では「子どもの養育資金を増やすため」が「FIRE」を抑えて4位にランクイン。
また、株式投資によって達成したい目標について、具体的な理由も調査した。「生活に使えるお金を増やすため」と回答した人は、「お金を気にすることなく食事をしたい」「自分の給料だけでは買えないブランドものなどを買うこと」「グレードアップした生活」などの意見が集まった。
続いて、「老後資金を増やすため」を選択した人からは、「老後のために1000万の利益達成をする」「貯金と合わせて老後2000万問題を解決できるくらい」といったコメントが、「自分のやりたいことに使うお金を増やす」という目標を持つ人からは、「別荘購入」「毎月豪遊 旅行三昧 エステ 親孝行」などのコメントが寄せられた。
このほか「億り人になる」「億万長者」をはじめ、「奨学金返済」「(パートナーとの)同棲のための資金調達」「結婚式で妥協しないでいいくらい貯める」といった、この年代特有の回答も見られた。