国土交通省が都市鉄道の混雑率調査結果(2022年度実績)を公表。各都市圏の路線における最混雑区間の混雑率も公開した。首都圏では、おもにJR東日本の各路線で混雑が増加し、埼京線、武蔵野線、京浜東北線で2022年度の混雑率が140%台となった。
埼京線と武蔵野線は2021年度も混雑率130%以上に。埼京線は板橋駅から池袋駅まで混雑率132%、武蔵野線は東浦和駅から南浦和駅まで混雑率137%だった。2022年度、埼京線の混雑率は149%、武蔵野線の混雑率は148%となり、埼京線が1ポイント差で武蔵野線を上回った。
京浜東北線は川口駅から赤羽駅までの区間で混雑が増加。2021年度は混雑率118%だったが、2022年度は混雑率142%で、24ポイント増となった。内訳を見ると、朝の1時間あたりの運転本数が2021年度の25本(7時22分から8時22分まで)に対し、2022年度は23本(7時20分から8時30分まで)に。この影響で輸送力が減少(2021年度は3万7,000人、2022年度は3万4,040人)する一方、輸送人員は2021年度の4万3,570人から、2022年度は4万8,260人に増加している。
埼京線と武蔵野線、京浜東北線の混雑率は、全国的に見ても日暮里・舎人ライナー(2022年度の混雑率155%)や西鉄貝塚線(2022年度の混雑率154%)に次いで高い数値に。首都圏のJR線では、他にも中央快速線の中野駅から新宿駅まで混雑率139%、東海道線の川崎駅から品川駅まで混雑率134%、総武快速線の新小岩駅から錦糸町駅まで混雑率131%、南武線の武蔵中原駅から武蔵小杉駅まで混雑率130%と高い数値を示している。