NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』やフジテレビ系『silent』、映画『月の満ち欠け』などで演技力が高く評価され、俳優としても大ブレイク中のSnow Man目黒蓮。14日にスタートするTBS系金曜ドラマ『トリリオンゲーム』(毎週金曜22:00~)では連続ドラマ単独初主演を務める。これまで好青年を演じることが多かった目黒だが、本作で演じるのは“世界一のワガママ男”。新境地に挑む目黒に、主演を務める心境や主人公・ハルとしての役作り、ハルとの共通点など話を聞いた。

  • 『トリリオンゲーム』で主人公・ハルを演じるSnow Man・目黒蓮

『ビッグコミックスペリオール』(小学館)で連載中の同名漫画を原作とする本作は、“世界一のワガママ男”のハルと“気弱なパソコンオタク”のガクという正反対の2人が、ゼロから起業し、型破りな方法で1兆ドル(トリリオンダラー)を稼いで、この世のすべてを手に入れようと成り上がる物語。ハルを目黒、ガクを佐野勇斗が演じる。

目黒は本作が連続ドラマ単独初主演。「素直にうれしかったです。同時に、今まで自分がやらせてもらってきた役とは全然違うので少し不安を感じましたが、ワクワクが勝りました」と心境を明かす。

ハルは類まれなるコミュニケーション能力で老若男女あらゆる人からモテる天性の人たらし。ハッタリばかりの楽天家に見えて、実は計算高く、悪いことにもブレーキの利かない危険な男で、目黒は「すごく魅力が詰まった人」だと語る。

「『この次にハルはなんて返すんだろう』というのがわからなくて、見ていてワクワクするキャラクター。『次に何をするんだろう』『次に何を言うんだろう』というのが引き込まれる理由の一つだなと思いますし、取引先の相手との駆け引きも見どころの一つだと思います」

自身とは真逆の性格で、だからこそ演じるやりがいも感じている。

「あんなに場を回せるコミュニケーション能力もないですし、ハルは常に自信に満ち溢れていますが自分はそんなに。最近やっと少しずつ自分に自信を持ててきたぐらいで、自信MAXなタイプではないので、そういうところは羨ましいです。自分はどちらかというと不器用で、普段の自分とは違う人になれるのがお芝居の楽しいところだなと思います」

現場では撮影していないときも役のテンションでいるそうで、ハルに引っ張られて普段の自分よりも明るいキャラに。

「今までクールな役が多かったので、現場にいるときもそれに近いテンションでしたが、今回は少し明るいテンションに勝手になっています。黙っている状態からいきなり本番で高いテンションにはなれないので、そこに近い自分でいるようにしているのだと思います」

役作りでは、原作を何度も読んで参考にしているという。

「『トリリオンゲーム』という作品の答えは原作に全部載っているので、とにかくたくさん見て、あとは生身の人間がやる場合にどうリアルさを足すかというバランスを自分の中で探りながら役作りをしています」

ビジュアル面も原作のハルを基本にしつつ、生身の人間が演じてリアルに感じられるように試行錯誤したと明かした。

「作品に対するリスペクトがすごくあるので、ビジュアルを作る最初の段階では、メイクさんやスタッフさんたちと漫画を見ながら決めていきました。でも原作のままにしすぎると人間っぽくなくなってしまう。襟足も作りましたが、さすがにハルの長さまでいくと人間が演じるとリアルではなくなるので、バランスを考えました」