国土交通省は14日、都市鉄道の混雑率調査結果(2022年度実績)を公表した。全国の主要区間における最混雑区間の混雑率も公開しており、西鉄貝塚線の混雑率が154%に。日暮里・舎人ライナー(混雑率155%)に次いで全国ワースト2位となった。

  • 西鉄貝塚線の車両600形。2両編成で運転される

西鉄貝塚線は貝塚~西鉄新宮間を結び、貝塚駅で福岡市地下鉄箱崎線(中洲川端・天神方面)と接続。現在、車両は2両編成の600形に統一されている。名島駅から貝塚駅まで最混雑区間となっており、2021年度の混雑率は140%で、日暮里・舎人ライナーに次いで全国で2番目に混雑率が高かった。

2022年度も、朝の7時30分から8時30分までの時間帯において、名島駅から貝塚駅まで混雑率154%。前年度より14ポイント増加し、2年連続の全国ワースト2位となった。1位の日暮里・舎人ライナー(2022年度の混雑率155%)とは1ポイント差だった。

なお、他の都市圏と同様、福岡市を中心とする都市圏も各路線で前年度より混雑が増している。2022年度、西鉄天神大牟田線も西鉄平尾駅から薬院駅まで混雑率127%(前年度は113%)となったほか、福岡市地下鉄空港線は大濠公園駅から赤坂駅まで混雑率126%(前年度は116%)、福岡市地下鉄七隈線は桜坂駅から薬院大通駅まで混雑率113%(前年度は103%)で、いずれも前年度より増加した。

JR鹿児島本線は2021年度、香椎駅・二日市駅から博多方面の混雑率がともに80%台だったが、2022年度は香椎駅から博多駅までの混雑率が快速94%・普通105%、二日市駅から博多駅までの混雑率が快速110%・普通92%に。福岡市地下鉄箱崎線・西鉄貝塚線の貝塚駅から徒歩圏内に鹿児島本線の新駅を設置する計画もあり、JR九州は開業時期(目標)を2027年度と発表している。