じゃらんリサーチセンター(リクルート運営)は7月13日、2022年度(2022年4月~2023年3月)1年間の国内宿泊旅行(出張・帰省・修学旅行などを除く)実態を調べた「じゃらん宿泊旅行調査 2023」の結果を発表した。調査期間は4月7日~21日、調査対象は18~79歳の個人、有効回答は1万5,572人。
2022年度の都道府県魅力度ランキングの総合1位は大分県で、2021年度10位から大きく順位を上げた。同調査によると「コロナ禍を経て、宿にゆっくり滞在する旅からアクティブな旅の需要が戻る中、温泉を軸に持ちながらも、まち歩きコンテンツを多く擁する点が評価された」という。以下、2位鹿児島県、3位北海道と続いた。
「地元ならではのおいしい食べ物が多かったランキング」では、石川県が2年ぶりに1位へ返り咲いた。次いで、2位北海道、3位富山県と、海鮮系イメージの強い道県がベスト3にランクイン。また、5位に香川県と福岡県、10位に岩手県と、麺類が人気の件が新たにベスト10入りした。
「魅力のある特産品や土産物が多かったランキング」は、北海道が調査開始以来初の1位を獲得。じゃがいもやミルクを使用した「しょっぱい系」「甘い系」菓子類の豊富さや、海鮮類、ラーメンなど多彩なラインナップが人気を集めた。以降、2位沖縄県、3位石川県と続き、バラエティの豊富な県が上位に並んだ。
JRC主席研究員の森戸香奈子氏は「グルメのランキングでは海鮮系が相変わらず強いものの、肉類・菓子類・お茶・日本酒など、その内容がバラエティに富んできている変化が感じられます。数年前に見られた一点集中型のマーケティングから、総合力、つまりその地域のカルチャーが感じられるか、ブランド力が求められてきていると言えそうです」と分析している。