JR九州は13日、HIKKYがメタバース上で行う世界最大のVRイベント「バーチャルマーケット 2023 Summer」(7月15~30日開催)にて、博多駅をメタバース上に再現した「バーチャル博多駅」を展開すると発表した。西日本鉄道とのコラボ企画も実施する。
JR線(鹿児島本線など在来線)と西鉄天神大牟田線は線路幅の違いなどから乗入れは不可能だが、コラボ企画で「バーチャル博多駅」の3番のりばに西鉄5000形が入線。バーチャルならではの光景として楽しめる。「バーチャル博多駅」の3・4番のりばはVRゴーグル・ハイスペックPCのみ体験可能とのこと。スマホ・タブレット・PCでアクセスした場合は、西鉄およびJR九州の列車4両の先頭部分の展示をコンコースで閲覧できる。
VRゴーグル・ハイスペックPCのみで体験可能なコンテンツとして、JR九州が運行するD&S列車(観光列車)のうち「SL人吉」「ふたつ星 4047」「あそぼーい!」「ゆふいんの森」の4列車を組み合わせ、ここでしか見ることができない編成の「スペシャルな列車」が登場。「ふたつ星 4047」「あそぼーい!」「ゆふいんの森」の内装も再現する。
「ふたつ星 4047」は2号車「ラウンジ40」の車内を再現。1両すべて共用スペースとなっており、実際に車内で提供しているサービスをもとに、長崎名物の波佐見焼に自身のアバターの顔を転写する「バーチャル波佐見焼転写体験」を用意している。
「親子で楽しむ鉄道の旅」がテーマの「あそぼーい!」は、3号車のファミリー車両を再現。こどもたちが車窓を楽しめるように高くした床や、窓際に配置したこども用座席、木のボールプールなどを用意している。木のボールプールが「ふたつ星 4047」「あそぼーい!」「ゆふいんの森」沿線の温泉に変化する「バーチャル温泉体験」も楽しめる。
「ゆふいんの森」も、木の質感と深緑を色調とする座席や、レトロで高級感ある雰囲気の内装を再現している。最後部車両は流れる景色を楽しめるつくりを生かし、博多駅(外観)の変遷を遡る「時間旅行体験」を提供する。
「バーチャル博多駅」ではその他、博多祇園山笠の「飾り山」や、JR九州のよさこいチーム「櫻燕隊(おうえんたい)」が駅前広場に登場。博多駅の特徴である時計を用い、福岡の1年を感じられるプロジェクションマッピングも行われる。JR博多シティの屋上にある「鉄道神社」も再現。福岡ソフトバンクホークス、西鉄グループ、西日本シティ銀行といった地元企業がコンコースに登場し、各社のブースが設置される。
リアルイベントとして、JR九州と西日本鉄道のコラボ企画「九州乗り物スタンプラリー」や、博多駅中央改札口前イベントスペースに「バーチャル博多駅体験ブース」を設置してのVR体験会なども開催を予定している。
7月23日21時から、有名YouTuberグループ「あかがみん」とJR博多シティ公式VTuber「羽形モモ」によるコラボ生配信が行われる予定。「バーチャルマーケット 2023 Summer」の最終2日間(7月29・30日)、博多駅中央改札口前特設ブースで「JR九州×あかがみん×羽形モモ」リアルイベントも開催される。