T&Dホールディングス(HD)傘下の太陽生命保険は7月8日に、年に一度の恒例行事である「全国一斉クリーンキャンペーン」を実施。本社や全国の支社などの周辺地域での清掃活動が行われた。
1982年から年1回の本社周辺における清掃活動をスタートし、2004年からは全国の支社なども対象とした全社的な活動として「全国一斉クリーンキャンペーン」を実施している同社。地域への感謝の気持ちを込めた活動だ。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、4年ぶりの開催となった今回は、太陽生命保険の本社・支社やT&D保険グループ各社の従業員、その家族なども含めて約1万1,000名が参加した。
日本橋の本社地区(日本橋1~3 丁目、八重洲1丁目、八丁堀1丁目、日本橋兜町周辺)の清掃活動には約540名が参加し、9グループに分かれてそれぞれ1キロメートルほどの街路のゴミ拾いを30分ほどかけて行なった。
開会式で「クリーンな日本橋と社会をつくっていきましょう」と呼びかけた太陽生命保険の副島直樹社長も、美しい街づくりに汗を流した。同社で地域の清掃活動が始まった経緯や背景にある思いについて聞くと、次のように語っていた。
「公益社団法人の『小さな親切』運動とタイアップするかたちで、こうした社会貢献活動をスタートしたと聞いております。もともと太陽生命は主婦の方々をはじめ、一つひとつの家庭に寄り添うことを掲げながら事業を展開してきた背景もあり、株式会社になって以降は『クリーンキャンペーン』の名前でこの活動を発展させてきました。我が社には全国に女性を中心にした営業職員さんが現在9,000名いますが、社員のご家族も含めて参加していただこうという取り組みでして、T&D保険グループ各社の方々にも家族連れで参加していただいています。その意味では、従業員の家族も含めて一体感を醸成するような活動にもなっていますね」
4年ぶり38回目の開催となった今年度の「全国一斉クリーンキャンペーン」では、例年の取り組みに加えて、神奈川県横浜市金沢区にある「海の公園」周辺の海岸における清掃活動も実施。同地域での清掃活動には約120名が参加したという。
「40年前に私が入社した頃に比べると、日本橋エリアの再開発も進み、街もきれいになってきました。昔は細い路地なども少なくなかったのでゴミも多かったんですけど、大きなビルが開発されて、街が整備されたことでゴミもだいぶ少なくなってきたように思います。とくに最近はたばこの吸殻が圧倒的に減りましたね」(副島社長)
とはいえ、植え込みなど見えにくいところにはマスクや弁当容器などの可燃ごみのほか、缶やペットボトルなどの資源ゴミがまだまだ多く放置されている様子。ゴール地点には多くのゴミが集められていた。
朝9時半頃からスタートした本社周辺での清掃活動だが、開始前から気温は30度近くまで上昇。曇の多い空模様だったものの蒸し暑さのなか、熱中症などに注意しながらの清掃活動となった。清掃活動を終えた後は参加者たちにペットボトル飲料が配布され、従業員の家族として参加した子どもたちにはお菓子の詰め合わせも配られていた。
同社では従業員一人ひとりが社会貢献活動の重要性を真剣に考え、主体的な取り組みを継続・実践することで、環境保全と地域・社会への貢献に努めていくという。