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――お互いの印象は、いかがでしょうか?

田辺:小関さんは結構ふんわりしている方で、悪のところが想像つかないから、そこは仁科と似てる気がしました。「まさか…」という二面性が、役にも出てくるんだろうなと思います。

小関:今回、僕の本性があらわになります(笑)。田辺さんは、今回の役の設定がすごく真面目で、頼まれたことを断れない性格ですが、すごくピッタリだなと思いました。『恋です!』というドラマで1日ご一緒したんですけど、役に真摯(しんし)な方という印象があって、こうやって取材を受けていても、まっすぐで真面目な方だなあという印象を改めて受けたので、撮影も楽しみです。

――今後撮影が進む中で、楽しみにしていることはありますか?

小関:田辺さんが香りが好きだという話を聞いて、僕も興味あるけどそんなに詳しくないので、影響を受けられたらいいなと思います。早速、メイク部屋をすごくリラックスできる快適な空間にしてくださると約束してくれたので、楽しみにしたいと思います(笑)

田辺:私は仕事から帰ってきた後のベランダのシーンが、原作でもドラマでも印象的なので、そこのシーンは結構楽しみにしています。

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――撮影に向けて、何か準備されていることはありますか?

田辺:私は、今回はあまり準備しすぎないようにしています。普段はキャラクターによって(音楽の)プレイリストを作ることもあるんです。自分とかけ離れている役柄で、共感できる部分が少ししかないときに、音楽を聴くのが好きなのでその力を借りたりするんですけど、藤子は原作から結構キャラクターの色や雰囲気を得ているので、頼もしい先輩(=小関)もいますし、他のキャストチームも心強いメンバーがそろっているので、自分は身を委ねて、風の吹くままに任せていったほうがいいんじゃないかと。きっと藤子もそういうタイプだと思うので、一緒の目線に立ちたいなと思って、あえて準備はあまりしていないです。

小関:僕は結構、準備はそろっています。メイクさん、衣装部さん、スタイリストさん、プロデューサーさん、脚本家さん、監督といった主に人物の表面を作り上げる方々といろいろ話し合ってすり合わせる時間がすごく大事だと思っていて、そこさえ納得してクリアになれば、その人物を演じるのに迷いがなくなると思うんです。その作業が大枠終わっているので、わりと今は安心しています。あとは、彼が持っているバックボーンの中でどういう心の揺れ動きがあったのかというのを考えたり、原作にも台本にも描かれていない幼少期の心情だったりを、もう少し深く広く考えられたら、よりやりやすくなるのかなという感じですね。

■小関、田辺に「ミノン」を勧める

――帰宅後のベランダでの缶ビールが藤子のルーティンですが、おふたりが必ずやっているルーティンはありますか?

小関:僕、化粧水と乳液をつけないと肌が痛くなってしまうんです。小学生の頃から親に「化粧水した? 乳液した?」って言われて育ってきたくらいの乾燥肌なので、それは必ずやりますね。もうベシャベシャに、とにかく量をつけます。

田辺:私はお風呂で、スピーカーで音楽を聴きながら入るのが日課です。いろいろ聴くんですけど、最近はマルーン5とか、ザ・ロイヤル・コンセプトとか、洋楽が多いです。

――撮影にあたってのルーティンはありますか?

小関:ゴルフボールを現場に持って行って、メイク中とか足裏でコロコロしてます。朝起きてすぐは体が固まっているんで、足裏をほぐすと体が楽になるし、腰も楽になるんです。スネとかお尻とかにはラクロスボールがいいんですけど、なかなか大きいのと、柔らかさが違うんです。

田辺:追求されたんですね(笑)

小関:追求しました(笑)

田辺:私は、乾燥するとメイクが崩れやすいから、家でスキンケアするときに、パックとか保湿を入念にするようにしてます。刺激が強いのは肌がピリつきやすくてちょっと合わないので、効果があるものよりは、保湿に特化したものとか、水分がいっぱい入っているのを重視して選んでます。

小関:僕は(CMキャラクターを務める)ミノンをおすすめします。パックがとてもいいので、今度プレゼントします(笑)

田辺:ありがとうございます(笑)

――藤子にとっての缶ビールは、唯一の贅沢というものでもありますが、おふたりにとっての贅沢な時間は何でしょうか?

小関:僕はブルーノート(=ジャズクラブ)に行きます。

田辺:素敵~!

小関:元々ジャズが好きだったのとカッコつけも含めて、ブルーノートに行ってみたいなと思っていたんです。飛び込みで行ってもすごく素敵なアーティストさんと出会えるし、何より音楽好きが集まっている空間で、1時間~1時間半の凝縮された時間を過ごすというのが、すごくリラックスできて、刺激があって、僕に合ってたんです。コロナに入って行けなくなってしまった時期があってすごく悔しかったんですけど、最近ようやく外国のアーティストさんがまた来られるようになって、音楽好きの友達におすすめしてもらったアーティストさんの回にも行けるようになってきたので、楽しみの1つですね。

田辺:私は普段そんなにお酒とか飲まないんですけど、すっごくたまにワインが飲みたくなるときがあるんです。手頃なワインを一杯だけ飲むというのが贅沢です(笑)

小関:ワインをたしなむ23歳…カッコいいですね!

●田辺桃子
1999年生まれ、神奈川県出身。小学3年生でスカウトをきっかけにデビューし、数々のドラマや映画などに出演。主な出演作は、映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18年)、『うちの執事が言うことには』(19年)、『犬部!』(21年)、ドラマ『釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~』シリーズ、『ゆるキャン△』シリーズ、『ガールガンレディ』(21年)、『リコカツ』(21年)、『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(21年)、『受付のジョー』(22年)、『夕暮れに、手をつなぐ』(23年)、『スイートモラトリアム』(23年)など。この7月期はドラマ『こっち向いてよ向井くん』にも第1話のヒロイン役として出演する。

●小関裕太
1995年生まれ、東京都出身。03年に子役として芸能界デビューし、ドラマ、映画、舞台などに出演。06~08年には『天才てれびくんMAX』(NHK)のテレビ戦士として活躍した。近年の出演作は、ドラマ『来世ではちゃんとします』シリーズ、『知ってるワイフ』(21年)、『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(21年) 『ブラック/クロウズ』(22年)、『今日、ドイツ村は光らない』(22年)、映画『シグナル100』(20年)、『ライアー×ライアー』(21年)、舞台『モンティ・パイソンのSPAMALOT』(21年)、『The View Upstairs-君と見た、あの日-』(22年)、『四月は君の嘘』(22年)など。

スタイリスト/渡辺文乃 ヘアメイク/吉村英里