ロコタビは、海外在住日本人と海外を訪れる日本人をマッチングする「ロコタビ」に登録している海外在住日本人に、現地での「夏バテ対策」として定着している商品についてのヒアリング調査をおこない、各国の夏の消費の傾向に着目した調査リリースを公開した。

世界の夏バテ対策の定番商品-各国で「売れている」のはどんなもの?

韓国:サムゲタン(鶏肉のスープ)、冷麺、ビビンバ、参鶏湯、マッククスや、チョル麺など
スペイン:ガスパチョ(冷製スープ)、新鮮な果物・野菜など
メキシコ:ココナッツジュース、チャモヤーダ、セビチェ、オルチャータ(お米のドリンク、シナモン味)など
フィリピン:ハロハロ、サンマイゴールド(パイナップルジュース)、ココナッツウォーター、フィリピンマンゴーなど
中国:凉拌菜、涼皮、涼麺、冷馄饨(冷やしワンタン)、酸梅湯など

韓国「代表的な商品はbibigoのレトルトサムゲタン」

夏バテ対策:サムゲタン(鶏肉のスープ)、冷麺、ビビンバ、参鶏湯、マッククスや、チョル麺など

<冷麺>
韓国冷麺はソバ粉、緑豆粉、小麦粉、ばれいしょでん粉、さつまいもでん粉等を原料に製造され、スープが透明で、辛くない冷たい麺です。食べる際にはからしと酢をお好みで入れて食べます。

<ビビン麺>
ビビン麺はジャガイモの粉で作ったでんぷん圧着麺で、きゅうりやゆでたまごなどのトッピングがあり、辛いタレを混ぜて食べます。ビビン麺はインスタントの袋麺としてもたくさん販売されているので、おみやげで買って行くのもありです!

<サムゲタン>
サムゲタンは日本でも人気の食べ物ですが、韓国では基本的には保養食で夏の時期に3回ある복날(鶏を食べて精力をつける日、日本で言う土曜の丑の日)で食べることが多いです。漢方が入っている한방삼계탕(漢方サムゲタン)と漢方が入っていないサムゲタンの両方を扱っている店もあるので、お好みで注文してみるといいと思います◎

<チェーン店ビッグサイズドリンク>
ここ数年流行しているチェーン店のコーヒースタンド。このようなコーヒースタンドではスタバのグランデ、ベンティサイズが基本です。食後のコーヒーも基本な韓国は、普段からコーヒーを持ち歩いている人をよくみかけます。

他にもマッククスや、チョル麺、おかゆなど、韓国の夏は「消化によくて暑い体を冷ましてくれる食べ物」をよく食べます! 韓国は緯度が高いためそこまで夏に暑くなることはなかったのですが、ここ数年で平均気温がぐっと上昇し7月でも最高気温35度など、かなり日本と似た気温になってきています。そんな韓国の夏は、ミニ扇風機は1人1台必須、冷麺屋さんやサムゲタン屋さんなど、韓国での夏の食事が食べられるレストランでは、ランチ時は常に行列ができているほどです!

フィリピン「ハロハロはフルーツや寒天をかき混ぜた氷菓子」

夏バテ対策:ハロハロ、サンマイゴールド(パイナップルジュース)、ココナッツウォーター、フィリピンマンゴーなど

セブ島在住者が紹介する夏バテ対策の定番の飲食物は、ココナッツウォーター、フィリピンマンゴー、ハロハロ、アイスキャンディー、アイスクリーム、マンゴーシェイク、サンマイゴールド(パイナップルジュース)など。

「マンゴーが夏の風物詩として親しまれており、特にセブ島はマンゴーの産地として有名です。また、セブ島の名物であるハロハロは、色々なフルーツや寒天をかき混ぜた氷菓子であり、夏には欠かせないスイーツの一つです。また、フィリピンはトロピカルな国であるため、市場やスーパーなどで手軽に入手できる色々なフルーツを積極的に食べると良いでしょう」

中国「夏でも冷たい飲み物は避ける習慣ある」

夏バテ対策:凉拌菜、涼皮、涼麺、冷馄饨(冷やしワンタン)、酸梅湯など

「東洋医学の考えから、夏でも冷たい飲み物はなるべく避けるような習慣があります。これまでは飲み物も常温が主流でしたが、最近は、嗜好が少しづつ変化していて、冷たいドリンクも多く見かけるようになりました。飲食物は、きゅうり、緑豆粥、緑豆ドリンク、緑豆アイス、涼茶など。

あまり冷えていないのですが、ピーナッツだれの冷面や冷やしワンタン、凉粉、涼皮といった夏の定番メニューも人気です。また、観光地などでも、きゅうりがまるごと一本ごと、熱中症予防で販売されています。きゅうりをかじりながら歩く人なども観光地で見かけます。

また「酸梅湯」と呼ばれる飲み物?も夏の飲み物として好まれています。漢方を使った食べ物や飲み物といった、医食同源ではないですが、根強く習慣として受け継がれています。そのほか、夏バテ防止の帽子アイテムも多様なものがあり、おもしろいです」

■調査概要
調査の方法:ロコタビ登録の5カ国にヒアリング調査
調査主体:株式会社ロコタビ調べ