ステランティスジャパンはプジョーの新型「408」を日本で発売する。プジョーのディザーサイトでは408のことを「新車ではなく、新種」と紹介していたが、いったい何が新しいのか。発表会で実際にクルマを見てきた。

  • プジョーの新型「408」

    7月1日に発売となるプジョーの新型「408」

プジョーらしく猫耳つき?

結論からいってしまうと、408が新種たる所以はそのボディスタイルにある。プジョーで「40」から車名が始まるクルマといえば、これまでは伝統的なセダンのスタイルを撮ることが多かった。コロンボが乗っていたのはオープンカーではあるが「403」というクルマだ。それが、今度の408はセダンでもなく、かといってSUVであるとも言い切れず、ルーフラインだけを見ればクーペとも呼べるようなユニークな形状をしている。ステランティスでは「ファストバックとクロスオーバーを融合させた」ようなクルマだと表現している。

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    ユニークなボディスタイルを持つ新型「408」。ボディカラーは「オブセッション・ブルー」「パール・ホワイト」「エリクサー・レッド」「ぺルラ・ネラ・ブラック」の4色展開

ボディサイズは全長4,700mm、全幅1,850mm、全高1,500mm。前後に長いぶん、ホイールベースは2,790mmとたっぷりしている。このサイズ感についてステランティスジャパンのプジョー担当は「全長はCセグメントとDセグメントの中間、全高はハッチバックとSUVの中間」と説明。大径ホイールがSUVらしさをアピールしつつ、バックドアがガバっと開くハッチバック車の使い勝手も併せ持つ1台だとした。最低地上高は170mmとちょっとしたSUV並み。長いホイールベースをいかし、後席のレッグルームは「308」に比べ188mmも広く、ラゲッジルームもたっぷりとしたもの(5名乗車時で最大536L、後席を倒すと最大1,611L)を作れているそうだ。

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    プジョーといえば日本では「猫足」と評されることもあるブランドだが、新型「408」のリアには「猫耳」が付いている。本当はライオンの耳をイメージしたデザインなのだそう

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    荷室は広い

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    小径ステアリングと「i-Cockpit」を採用したプジョーではおなじみのインテリア

新型408のパワートレインは1.2L直列3気筒ガソリンエンジンと1.6L直列4気筒エンジンを使ったプラグインハイブリッド車(PHEV)の2種類。PHEVは充電しておくと電気だけで66kmを走行可能とのことだ。

グレードと価格はガソリンエンジンの「Allure」(受注生産)が429万円、「GT」が499万円、PHEVの「GT」が629万円。初回限定の特別仕様車「First Edition」はPHEVで80台限定、価格は669万円だ。特別仕様車はブラックナッパレザー、パノラミックサンルーフ(メッシュシェード付き)、フォーカル製オーディオの特別装備が追加となり、ボディカラーは「オブセッション・ブルー」の1色のみとなる。