職場や友人・知人間の人間関係において、なぜか自分の周りから、人が離れていってしまうという悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、人が離れていく人にありがちな特徴や人が離れていく原因、人が離れていかないようにするための対処法や、人から好かれるための方法を紹介。人がすぐ離れていく職場によくある特徴・原因もまとめました。

  • 人が離れていく人や職場とは

    人が離れていく理由や、どうすれば人から好かれるのかなどについて解説します

人が離れていく人にありがちな特徴や、人が離れていく原因とは

人が離れていってしまう人には、いくつかの共通した特徴があります。

ここでは、その特徴や、人が離れていくことにつながる原因について詳しく紹介します。自分に身に覚えがないかを確認してみてください。

自分本位

人が離れていってしまう人に多く見られる特徴として、自分本位であるという点があります。自分本位とは、相手の立場に立って物事を考えられないということです。自己中心的ともいえます。

あまりに自分本位すぎると、相手は常に振り回されることになるため、疲弊してしまいます。

そのため、知らず知らずのうちに相手が自分から離れていってしまうのです。

マウントをとろうとする

すぐにマウントをとろうとする性格の人からも、人は離れていってしまいます。

相手に対してどんなことでもすぐにマウントをとろうとする人との会話は、面白くありませんし、傷付きます。

また、誰かにマウントをとっているところを見ているだけでも、相手側は嫌な気持ちを感じてしまうことがあります。

人を否定する

人が離れていく人の多くは、他人のことを否定ばかりしてしまいます。

他人を否定するタイプの人は、常に自分の行動や言動が正しいと思い込んでしまいがちです。また仮に自分に非がある場合でも、自分の行いを正当化してしまいます。

相手側からすると、このような性格の人と付き合っていくことは疲労感を伴います。そのため、人が離れていってしまうのです。

正義感が強い人も、知らず知らずのうちにこの性格になってしまっている場合があります。曲がったことを許せないのは良い点でもありますが、その結果、人を傷つけてしまっていないか、今一度自分の言動を振り返ってみましょう。

人に多くを求める

人に多くを求めてしまう性格の人からも、人が離れていってしまうことが多いと言えます。このような性格の人は、相手への依存心や嫉妬心が強いという共通点があります。

他人に対して、あまりにも多くを求めすぎてしまうと、相手側は重荷を感じてしまうでしょう。そのため、他人に多くを求めてしまうタイプの人の周囲からは、自然と人が離れていってしまうようになります。

人の話を聞かない

人の話をちゃんと聞かないタイプの人からも、人は離れていきます。

特に、自分が興味のない話題になると話を遮ったり、その話をやめさせようとしたりするタイプの人は、相手からすると自分勝手に見えてしまいます。

自分が話を聞いてほしいときには他人を付き合わせる一方、相手側が話を聞いてほしいときには話を聞いてあげないということでは、付き合いをやめようと思う人が出てきても不思議ではありません。

また、相手がせっかく親切心でアドバイスをくれているのに、適当に聞き流したり、アドバイスの内容を批判したりする人も、「それならもう何も教えてあげない」と思われ、人が離れていくでしょう。

下心が見える

ボディータッチが多い、断ってもしつこく誘ってくるというような、下心をむき出しにしている人からは、人はすぐに離れてしまいます。

また、下心とは恋愛感情や性的な部分だけでなく、相手の金銭面や人脈を利用しようとすることも含まれます。

このような下心を前面に押し出してくるタイプの人とは、誰しも付き合いを続けたいと思わないでしょう。

デリカシーがない

デリカシーがない人からも、人は離れていくでしょう。デリカシーがないとは例えば、人が嫌がるからかい方をしたり、冗談のつもりで人を侮辱したりすることです。

このようなタイプの人と一緒にいると、傷付いたり不快な思いをしたりするため、誰しも付き合いを続けたいとは思いません。

虚言癖がある

虚言癖がある人は、自分の目的のためにうそをつくことが体に染みついており、仮に自分が悪い場合でも、被害者面がうまい人が多いものです。

周囲の人のことも、最初はだませるかもしれません。しかしあなたがうそつきであることが段々と広がっていき、人から信用されなくなっていきます。そして、人が離れていくのです。

マイナス思考でネガティブな話が多い

常にマイナス思考な人からも、人は離れていくものです。

具体的な例としては、話の内容がいつも愚痴や不満だったり、「どうせ自分なんて…」「どうせうまく行きっこない」といった後ろ向きなものだったりするケースです。

また、他人の悪口やうわさ話など、ネガティブな話題が多いのも問題です。

相手側からすると、自分も暗い気持ちになったり、嫌な気持ちになったりするため、話したくないと思ってしまいます。

そして最終的には、人が離れていってしまうことになります。

大切な人が離れていくのを防ぐための対処法

  • 人が離れていかないようにするための方法

自分から人が一度離れてしまった場合、それを取り戻すのはなかなか難しいものです。しかし、まだ人が離れきっていないのなら、自分の振る舞いを見直すことで、解決できるかもしれません。

ここでは、大切な人が離れていくのを防ぐ方法について紹介します。

自分が悪いと思ったら謝罪する

自分が悪いと思ったら素直に謝罪することは、人間関係において大変重要です。

仮に相手を困らせてしまったり、不快にさせてしまったりした場合も、知らんぷりするのではなくきちんと謝罪をすることで、人間関係がこじれることは格段に少なくなります。

もし相手が不機嫌そうなのに、自分では思い当たることがないときには、相手に何が嫌なのかを直接尋ねてみてもいいでしょう。

相手に対して適切なコミュニケーションを取ることにより、誤解が解けることもあります。

信用できる人に、自分の悪い点はどこか相談する

あなたを見捨てずに付き合いを続けてくれている友達や家族、恋人など、信用できる人に、自分の悪い点はどこか、改善すべき点はどこかを聞いてみることも重要です。

周囲の人がなんだかよそよそしい、距離を置かれているような気がするとき、自分一人ではなかなか原因が分からないこともあります。

他の人の視点からであれば、客観的に物事を見られるため、トラブルの原因が分かることも少なくないでしょう。

同じ目標を持つ

相手と同じ目標を持つことも、人が離れていくことを防ぐ良い方法です。同じ目標を持つことによって、自分と相手の間に仲間意識が芽生えやすくなります。

ポジティブな目標を持って、互いに励まし合ったり、褒め合ったりしながら、達成に向けて進んでいきましょう。そうすることにより、相手との人間関係も深まるため、人が離れていくことを防げるはずです。

近くにいる人を大切にする

いったん離れてしまった人を元の関係に戻すことは大変難しいため、そこは割り切ってしまうことも大切です。

全ての人から好かれるということは不可能です。「去る者は追わず、来る者は拒まず」の精神で、離れていく人を無理に追わないということも覚えておきましょう。

それよりも、今、離れていかずにあなたの周りにとどまってくれている人のことを大切にしましょう。

人から好かれる人になるためには

  • 人から好かれる人になるためには

ここでは、人が離れていくのを防ぐだけでなく、さらに人から好かれる人になるためのコツを紹介します。

明るくポジティブに過ごす

人から好かれるために、明るくポジティブに過ごすことは非常に重要です。

具体的には、人の悪口や愚痴を言わない、いつも笑顔で接することを心掛けましょう。

また、相手の良い点を素直に褒めることも、相手から好感を持たれるでしょう。

明るくポジティブに過ごすことにより、人のプラスの面に目が行きやすくなり、自分自身の心境も晴れやかになるというメリットもあります。

聞き上手になる

聞き上手になることも重要です。相手と会話するときは、常に誠意を持って話を聞くことや、周りの意見にも耳を傾け、積極的に取り入れるという態度を示すことです。

聞き上手になることにより、相手も自分に対して話がしやすくなるため、好感を抱くようになるでしょう。

思いやりを持つ

思いやりを持つことも重要です。周囲に対してちょっとした気遣いをしたり、面倒見良く接したりすることにより、相手が自分と一緒にいることを心地よく感じてくれるようになり、付き合いがより深くなるでしょう。

また、人によってコロコロと態度を変えないことも重要です。相手側から、裏表がない人、損得勘定で人をジャッジしない人だと認識されれば、相手の信頼を獲得できるはずです。

人が離れていく職場によくある特徴・原因

  • 人が離れていく職場とは

ここまで、人が離れていってしまう人とはどんな人なのかや、人に好かれるための対処法などについて説明してきました。

最後に、人が離れていってしまいやすい職場の特徴や原因について解説します。部下がすぐ辞めてしまう、ついてきてくれないなどと悩んでいる場合、問題は上司であるあなた自身というよりは、部署や職場全体にあるのかもしれません。

職場の人間関係が悪い

職場の人間関係が悪いと、新入社員や、異動してきた人などがすぐに離れていってしまうでしょう。

例えば、態度の悪い社員がいたり、部下に対して高圧的な上司がいたりする職場が該当します。

また、上司や先輩が「成果=数字」という思考を持っていたり、完璧主義すぎて決まった手順以外での作業を禁止していたりする職場のときも、部下が息苦しく感じ、退職しやすいといえます。

コミュニケーションがない

コミュニケーションがあまりにもない職場も、社員が退職してしまいやすいと言えます。

具体的には、何か仕事を頼まれてその仕事が完了したときに、ねぎらいの言葉がなかったり、上司のフィードバックや指示がなかったりするというケースがあります。また、日頃から挨拶が交わされない職場も、コミュニケーションがないと言えるでしょう。

積極的に嫌なことをされているわけではなくても、リスペクトされていない、放置されていると感じさせる職場は、退職を考える人が多くなってしまいます。

えこひいきが横行している

えこひいきが横行している職場も、社員のモチベーションの低下を引き起こし、ひいては退職者の増加につながります。

例えば、職場の仕事の割り振りや負担が一部の人間に偏っている場合や、イエスマンだけを重用する職場が当てはまります。

ひいきされていない人からすると不公平感があり、最終的には退職を選択してしまうことも多いでしょう。

労働条件が悪い

労働条件が悪い会社からも、社員は離れていってしまいます。

例えば、研修や教育が十分にないまま、すぐに一人で現場へ放り込まれたり、給料が低い、成果を出しているのに評価に反映されなかったりする職場があてはまります。また、業務量が多すぎて、残業が多い環境も問題です。

このような職場では、社員のモチベーションの著しい低下や、心身の不調をきたすことが予想され、退職を考えてしまう社員も多くなってしまいます。

仕事を丸投げする上司が多い

具体的な業務指示がなされないことや、指示した仕事に対して上司から何らフォローがない職場のように、仕事の丸投げが横行している職場からも、人が離れてしまいやすいと言えます。

仕事を投げられた側からすると、何をすればいいかが分からず、さらに責任も自分で取らなければならないため、負担が大きく、仕事を続けること自体に苦痛を感じてしまうでしょう。

人が離れていく・人から嫌われる原因を知り、状況を改善しよう

今回は、人が離れていくことをテーマにして、その原因や対応方法などを紹介してきました。

重要なのは、相手の気持ちを考えることです。相手のことを考えず自分本位の行動を取ると人は離れていき、相手のことを考えた思いやりのある態度を示せば、人付き合いは長く続くはずです。

現在、自分から人が離れていくことに悩まれている方は、今回の記事を参考に、自分の言動や態度を改めてみるといいかもしれません。