日本自動車工業会(JAMA)は「東京モーターショー」の後継イベントとなる「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」のコンセプトとロゴを発表しました。今回の発表ではいくつかの企画について内容が判明しましたが、クルマ好き学生ライターの注目ポイントは? レポートしてもらいました。
「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」の概要は?
JAMAが10月26日~11月5日に東京ビッグサイトで開催する「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」のコンセプトおよびロゴを発表しました。同イベントは名称を「東京モーターショー」から「JAPAN MOBILITY SHOW」に変更し、「オールジャパン」で未来の場を体験できる場所を作ることを目指すそうです。自動車業界だけでなく、他産業やスタートアップ、学生団体などとも協力して若い力を発揮していく方針で、100万人超に楽しんでもらえるエンタテイメントを目指していくとしています。
ロゴは「オールジャパン」でひとつになって協力し、日本から世界へ発信していくとの思いを表現。それぞれの色とりどりな個性が歯車となり、未来に進んでいくようなデザインとなっています。
イベントのコンセプトは「大企業が一方的に見せる未来」ではなく「みんなで一緒に未来を考える場」としています。シンボルコンテンツは「Tokyo Future Tour」「Start up Future Factory」「Japan Future Session」の3つです。
「Tokyo Future Tour」は「モビリティが変える未来の東京」を大型シアターで体感できる内容。その後に続く未来を「LIFE & モビリティ」「EMERGENCY & モビリティ」「PLAY & モビリティ」「FOOD & モビリティ」の4つのシーンに分けて演出し、単なる展示ではなくショーとして届ける予定だそうです。
「Start up Future Factory」はモビリティ産業の未来を担うスタートアップと企業・来場者が出会える場を目指します。スタートアップの事業段階を対象としたピッチコンテスト&アワードを行い、資金調達、投資家へのアピール、自社PRができるよう支援するとのことです。他にも、ビジネスの火種を作ることで、マッチングしてビジネスを興せる場を作る企画を検討中。スタートアップ企業からの参加は6月下旬に募集を開始します。
「Japan Future Session」は日本の未来を作るセッション。カーボンニュートラルやモータースポーツなど、モビリティにまつわる世の中に伝えたいテーマのトークショーを連日開催します。グローバルなトークテーマを取り上げることで、世界から注目されるイベントを目指します。左脳的な難しいテーマだけでなく、右脳的な柔らかいテーマも実施し、子どもから大人まで楽しめるトークショーを実施する方針です。
もちろん、これまでの「東京モーターショー」ファン向けの企画も準備しています。モビリティに関心ある来場者に向けたコンテンツとして、次世代モビリティ、ZEV、二輪などの試乗体験やモータースポーツ展示、デモランを実施します。またファミリー層、新規層向けには、前から好評の「Out of KidZania in JMS」「e-モータースポーツ」を実施するそうです。さらに連携プログラムとして「軽トラ市」「働くクルマ展示」なども行い、東京オートサロンと連携するイベントも検討しているとのことでした。
私の注目点は…
私が「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」で最も注目しているのは「Tokyo Future Tour」です。もともとSFを扱った物語が好きなので、近い未来の日本はどうなっていくのかを考えることにワクワクしています。それを映し出す手法として、巨大なスクリーンを持つ大型シアターで音や映像を流していくとのことなので、まさにライブのような感覚で未来の東京を味わうことができるのではないでしょうか? 今回はファミリー層にもアピールしていきたい意向のようですが、お子さんにとっても映像は印象に残りやすいと思います。年齢問わず、みなさんで未来を見て盛り上がっていきたいですね。
他には「Japan Future Session」も気になります。トークセッションでは、話し手と私たち聴き手が交流できるようなセッションがあれば嬉しいです。私の周囲にはクルマについて研究している学生が多いので、そうした人たちにも大いに参考になる企画となるでしょう。
何より、4年ぶりに「東京モーターショー」が新しいカタチで生まれ変わり、現代と未来をつなぐイベントとなるこの時代に、自分が立ち会えることが嬉しくて仕方ありません。