俳優の中村倫也がこのほど、主演を務めるテレビ朝日系7月クールドラマ『ハヤブサ消防団』(毎週木曜21:00~)のクランクインを迎えた。
『ハヤブサ消防団』は、山間の小さな集落を舞台に描く戦慄のホラーミステリー。中村は、原作・池井戸潤氏が自身を投影した主人公のミステリー作家・三馬太郎を演じる。物語は、スランプ気味の太郎が亡き父の故郷、“ハヤブサ地区”に移住するところからスタート。都会のストレスから解放され、穏やかな田舎暮らしを手に入れたはずの太郎だったが、地元の消防団に加入したことを機に連続放火騒動や住民の不審死などの怪事件に次々遭遇。真相を追ううち、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に突き当たる。
記念すべきファーストカットは、ハヤブサ地区を訪れた太郎が、亡き父の遺した自宅に初めて足を踏み入れるシーン。太郎が移住を決意するきっかけにつながる、重要な場面だ。クランクイン当日はどこまでも青空が広がる晴天で、崖っぷち作家の太郎がハヤブサの美しい景色に心奪われるシーンにもってこいのロケーションが実現。ホトトギスのさえずりがのどかに響く中、撮影は快調に進行した。
2021年に発表した初エッセイ集『THEやんごとなき雑談』の中で、「田園風景が好きだ」と明かし、「いつか、何年後かはわからないが、都会を離れ自然の多い土地に住んでみたい。日本家屋の庭付きの一軒家で(中略)靴についた泥を落とす暮らしがいい」と田舎暮らしへの憧れを綴っていた中村だが、それはまさに太郎の生活そのもの。今作のロケで、夢を叶えた形となる。大好きな緑まぶしい初夏の田園風景が心をほぐすのか、中村は「今回は驚くほど“クランクイン感”がなく、最初からリラックスして撮影に入ることができました」と、撮影開始を笑顔で報告。さらに、「この『ハヤブサ消防団』は、“夏ドラマ”らしい作品。日本の原風景ともいうべき、夏の山里の映像には懐かしさを感じてもらえると思いますし、そこに不穏なミステリーが絡んでいくので、必ずやみなさんに楽しんでいただけるものになると確信しています」と力強く意気込みを語った。
■中村倫也(三馬太郎 役)コメント
東京生まれ、東京育ちの僕にとって“ないものねだり”なのかもしれませんが、自然広がる田舎町は憧れの要素がたくさん詰まった場所です。もちろん田舎には田舎ならではの大変なことがあるのもわかってはいるのですが、緑がいっぱいで“のほほん”とした空気が漂う光景はたまらなく好きですね。
クランクイン後、早めにキャラクターや撮影リズム、共演者との波長をつかむことができると気が楽になるものですが、今回は驚くほど“クランクイン感”がなく、最初からリラックスして撮影に入ることができました。
この『ハヤブサ消防団』は、“夏ドラマ”らしい作品。日本の原風景ともいうべき、夏の山里の映像には懐かしさを感じてもらえると思いますし、そこに不穏なミステリーが絡んでいくので、必ずやみなさんに楽しんでいただけるものになると確信しています。暑い中での撮影になりますが、頑張ります!