エムティーアイは5月12日、「月経周期とスポーツのコンディションについて」の意識調査の結果を発表した。調査は2月22日~3月1日、女性3,133名を対象に、同社運営サービス「ルナルナ」「ルナルナ 体温ノート」「ルナルナ ベビー」にて行われた。
調査によると、スポーツを経験したことがある女性は77.4%。「女性アスリートの三主徴」を知っているかと聞くと、86.5%が「知らない」と回答した。
「女性アスリートの三主徴」とは、スポーツに打ち込む女性に多い健康問題で、激しいトレーニングを続けていることにより生じる「エネルギー不足」「無月経」「骨粗しょう症」のリスクを指し、これら3つの症状はそれぞれ影響し合っており、疲労骨折のリスクを高めたり、競技パフォーマンスを低下させるなど、女性アスリートにとって重要な問題となっている。
そこで、「スポーツにおいて、月経前から月経中の不快な症状によってどのような影響が出たことがありますか?」と尋ねたところ、「練習中の運動量、パフォーマンス」(57.1%)、「試合中の運動量・パフォーマンス」(38.6%)、「競技への意欲」(31.1%)が上位に。
また、このような症状が月経周期のどの時期で最も深刻だったかを聞いてみると、「月経中」(59.0%)が最も多く、月経随伴症状の影響がない時期における「競技パフォーマンス」を100%とした場合、月経随伴症状の影響がある時の「競技のパフォーマンス」が何%になるかを聞いたところ、「50%(半分程度しかパフォーマンスを発揮できない)」(24.1%)や「70%」(20.8%)が目立ち、「100%(パフォーマンスは落ちない)」と回答した人はわずか1.0%だった。
次に、月経随伴症状に対して、スポーツ経験者はどのような対策をとっているのかを聞いたところ、「市販薬を服用する」(44.0%)、「身体を温める」(35.0%)、「身体を休める」(30.4%)が上位に。「医療機関での処方薬を服用する」(7.4%、)や医療機関を受診する」(6.7%)と回答した人はそれぞれ1割に満たない結果に。
また、「我慢する・何もしない」(28.5%)と回答した人にその理由を聞いてみると、「我慢できる範囲の症状だから」(52.7%)が半数以上を占め、次いで「対処方法がわからないから」(23.4%)、「医療機関に行く時間がないから」(6.6%)と続いた。
次に、「スポーツにおいて、月経が原因で環境面・周囲との関わりの中で困ったことはありますか?」と尋ねたところ、75.4%が「ある」と回答。特に「トイレにいく回数が増えた」(51.2%)、「経血漏れにより練習着やユニフォームが汚れた」(48.0%)、「周りの目が気になった」(44.0%)ことに困る人が多いよう。
最後に、スポーツに取り組む際に、月経に対するどのようなサポートが充実してほしいかを聞くと、「部活や練習を休みやすい環境」が最も多く56.8%。次いで「監督やコーチの月経への理解」(52.6%)、「経血漏れに配慮のある練習着やユニフォーム(経血の目立たない色など)」(50.2%)と続いた。