飽くなき探求心、肉への愛。そして喜んで食べてもらうために命をかける生産者たちの思い……。そんな一連のことをクリエイティブなことと捉え、ロマンを追い求める。まったく違うベクトルにあると思っていた、アーティスト活動と“肉活”がリンクしているように感じられる。
「僕もめちゃくちゃリンクしていると思っています。自分の歌詞にも繋がっているし、いまはプロデュースとかもやらせてもらっていて、たくさん曲を書いているので、言葉や情報も必要。視野を広く持つという意味では、肉を食べるだけではなく、牛を育てたり、勉強することで得られる感動というのは、すごく自分にとって大きなことです」
牛を育てていくことが、自身のプロデューサーとしての視点にも役立っているという。
「繊細な牛を育てるために、しっかりといろいろな方向に目を向けること。いま若い子たちをプロデュースしているのですが、牛を牧場の方と一緒に飼育することで、すごく気づきが多いんです。彼らが世界を魅了できるアーティストに育ってくれたら、本当にうれしいですし、僕自身の八将牛というブラント牛へのチャレンジの力にもなります。どちらも、しっかりと夢と愛を持って育てていきたいです」
どんなことでも「愛がなければ絶対に心が動かない」と語ったSHOKICHI。大きな愛を持って挑む“肉道”の未来にはどんな大きな夢が待ち受けているのだろうか。自身が夢描く“究極の和牛”。「もし作り上げることができたら、携わった方全員に食べていただきたい。もちろんHIROさんにも食べて欲しいです」。SHOKICHIの夢への挑戦は続く。
1985年10月3日生まれ、北海道・苫小牧市出身。EXILEでボーカル、パフォーマー、プロデューサーとしても活躍中。焼肉500軒以上を食べ歩くほどの無類の肉好き。今年3月に開業した「北海道ボールパークFビレッジ」に、自身がプロデュースする、北海道和牛を使った飲食店「Yagien Ballpark」がオープンした。