大島由香里、1児の母として“こだわり”を持たない子育て論「目に見えない心の部分は丁寧に」

■フジテレビ時代からの生活スタイルに変化

――今回番組を移動するにあたって、放送時間も変わり、大島さんの生活スタイルも変化すると思います。

これもまた、フジテレビ時代の話に戻ってしまうんですけど、局アナ時代から夜に仕事をすることが多かったんですよね(笑)。夕方に出社して、メイクして打ち合わせして夜中まで働くというのが、私の中では普通の仕事のスタイルだったんです。だからこそ、『バラダン』に違和感がなくて、日中家の事をやりつつ、夕方に子供を迎えに行って、そのまま現場に来るという流れがこの3年半で完成していました。いざ、日中に仕事をするとなると、「昼に仕事か……」と一般的には当たり前なことが自分の中ではイレギュラーなことになっていることに気がついて(笑)。現段階だと、その違和感を解消して慣れるのが意外と大変かもしれないなと思ってますね。今までは子供を保育園に送ってからゆったり家事をしていたのですが、その時間に仕事に出なきゃいけなくなると思うので、時間配分がしばらくつかめなさそうです……。でも、夜に娘と一緒に寝られるというのは嬉しいですね!

あとこれはフジテレビ時代からの話にもなるんですが、今まで平日の夜にご飯を食べに行くことができなかったんです! 『ゴジム』の出演陣は曜日ごとに皆さんで食事会をやられていると伺っていて、その話が番組内でもネタになっていたりするので、そういう関係性を築けるのっていいなと思います。さっき子どもの話をしたばかりでなにを言っているんだと思われちゃいますが、たまにはそういう会にも参加したい!

――それこそ、『ゴジム』の視聴者層の生活スタイルに近くなるということでもありますよね。

そうですね。働きながらお子さんを育ててらっしゃる方と、同じように帰り道にスーパーに寄って買い物をする。その後ご飯を食べさせて、お風呂に入れて準備して寝かす……ほんとに皆さんと同じシフトになりますね。そこは皆さんがやってることを私もやるというだけです! ありがたいことに生放送で映る仕事なので、今ママが何をやっているのかということを娘はもう理解していますし、もうすぐ帰ってくるなということも一目瞭然。『バラダン』のときも時間帯的に寝ていてほしかったんですけど、意外と観ていて(笑)。

■育児本は読まない大島流の子育て

――YouTubeチャンネルでもたまに娘さんが起きてきてそのまま出演されていたりもしますよね。動画内でも「寝ないときは無理に寝かせない。たまにはこんな日もあっていい」といったこともお話しされていましたが、大島流の子育て法はあるのでしょうか?

こだわりを持たないことが、こだわりかもしれません。子育てをし始めたときから、子育てに関する本を全く読んできていないんです。“同じ親から生まれて、同じ環境で育った兄弟・姉妹でさえ、性格が全然違ったりするのに、人の書いた育児本が参考になるわけないだろう”という私の中でひねくれた価値観があって……(笑)。

ただ、これは日々思っていることで、“もうちょっと一緒にいてあげたらよかったかな”とか、“いや、ここはちゃんと背中を押して離れるべきだったかな”とかって、考え始めるとキリがないんです。だから、ちゃんと話を聞いてあげようとか、ちゃんと娘が気持ちを伝えるまで待とうということは心がけています。「今どう思ったの? そのときなんでそう思ったの?」としっかり聞いて、娘がちゃんと気持ちを伝えられるように、目に見えない心の部分は丁寧に向き合うように。

そのほかのところで言うと、絶対に早く寝ないといけない、野菜は絶対何品目食べさせなきゃいけないとかは気にしすぎないようにしています! とにかく元気でいてくれればOK(笑)! それこそ、これから生活リズムが変化していったら、また違った悩みが出てくるかもしれないんですが、それに対しても一つずつ向き合いながら、何なら番組内で相談しながら解決していこうかなと(笑)。仕事と家庭というのは私にとって切っても切り離せないものなので、変に分けて考えることなく、リアルに悩む主婦としても『ゴジム』に参加できたらいいし、番組で得たものを子育てに還元するのもありだなと思っています。