パルシステムは5月1日から、YouTube公式チャンネルで、伝統を守りながら商品を作り続けるメーカーや生産者を紹介するシリーズ「にっぽん食遺産」の公開を開始した。第1弾は、徳川家康も愛したといわれる「八丁味噌」を取り上げる。
同シリーズは、全国各地に長年受け継がれてきた伝統食材を紹介し、地元で親しまれている楽しみ方や製造者としての工夫、苦労などを伝えるもの。
第1弾のテーマは「八丁味噌」。発祥地の愛知県岡崎市八丁町で江戸時代から製造を続ける「まるや八丁味噌」「カクキュー八丁味噌」を取り上げる。木桶に仕込んだ原料の上に石を積み上げ、2年かけて醸造する製法は、数百年にわたり受け継がれてきたもので、仕込み風景や、江戸時代に記録された「仕込み帳」も登場する。
八丁味噌の語源は、岡崎城から西に8丁(約860m)離れた地域「八丁村」で作られていたことに由来。岡崎は、徳川家康の生誕地でもあり、家康も八丁味噌をこよなく愛したともいわれている。しかし現在、政府の「GI(地理的表示)保護制度」により、発祥地の2社は「八丁味噌」と名乗れなくなるかもしれない事態となっているという。