俳優の役所広司が主演を務める、映画「銀河鉄道の父』(5月5日公開)の本編映像が30日、公開された。
世界中から愛される宮沢賢治が"ダメ息子だった! "という大胆な視点を軸に、大量の宮沢賢治の資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた小説『銀河鉄道の父』(門井慶喜著)を映画化した本作。
この度、解禁されたのは父・政次郎(役所広司)や弟・清六(豊田裕大)に見守られながら、宮沢賢治(菅田将暉)がチェロを弾き語りするシーン。映像は賢治がチェロの弦を鳴らすシーンから始まり、賢治が奏でる綺麗な音色に聞き入っていると、賢治を慕う人々も一緒に歌い出す。政次郎たちはその様子を後ろでずっと見守り、演奏が終わると涙がこみ上げそうになりながらも満面の笑みで大きな拍手をする。自分の生き方を見つけ、ようやく歩き出した賢治が生き生きとチェロを演奏するシーンを見守る家族の姿にも心温まる本編映像となっている。
チェロ演奏で披露しているのは、宮沢賢治が作詞・作曲した「星めぐりの歌」。歌詞には「銀河鉄道の夜」や「双子の星」などに登場する詩が用いられており、 2021年に開催された東京2020オリンピック閉会式のフィナーレにて使用され話題となった。チェロに初挑戦した菅田はクランクインする数カ月前から練習を始め、弾き語りを披露するまでに上達したという。演奏を終えた菅田は「とても難しかったですが、楽しかったです!」と達成感に溢れた様子を見せ、実際に撮影本番で演奏を聞いた役所も「見事でした。感動しました」と唸った。
(C)2022「銀河鉄道の父」製作委員会