神奈川県平塚市に4月28日にオープンする「THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA(ジ アウトレット湘南平塚)」。広島、福岡に続く国内3施設目となる、イオンモールが展開するアウトレットモールで、関東エリアでは初出店となる。
本厚木駅や平塚駅からバスで20~30分
平塚市北部の大神地区の国道129号に接道するロケーションで、圏央道や東名高速道路、新東名高速道路のインターチェンジから10分ほどでアクセスできる。
公共交通機関では、小田急線 本厚木駅やJR平塚駅から、開業に合わせて新設された神奈川中央交通の停留所「ツインシティ大神」まで、バスで20~30分ほど。
約13万1,000m2の敷地内に、地上2階建・延床面積約6万7,000m2の店舗棟を構え、約3,300台収容の駐車場が整備されている。
郊外型の大型ショッピングモールとして規模は小さめだが、植栽やテラス席を随所に散りばめた敷地内は、環境整備に配慮した開放感のある設計で、従来のアウトレットモールとは異なり、地域住民の生活基盤を支える店舗やサービス施設も備えるほか、公園やスポーツ施設を隣接させるなど、地域共生や体験&エンターテイメントの要素を強化した新しいタイプの商業施設といえる。
というのも、このエリア自体が神奈川県主導の再開発プログラム「ツインシティ計画」の一部であるためだ。
イオンモールは、今後も神奈川県と平塚市、自治会とともに構成する定例会議「ツインシティ大神地区タウンマネジメント連絡会議」に月1回のペースで参加し、被災時の復興拠点としての機能をはじめ、屋上部分への太陽光発電設備の設置、平塚市電力の地産地消パートナー事業者の電力を利用した電気自動車充電ステーションの配備など、持続可能な社会の実現に向けた防災・安全・環境保全の取り組みも行っていく。
地元企業が14店舗
THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKAには、約150店舖が出店している。このうち11店舗が全国で、13店舗が神奈川県内で初出店となる。地元企業では14の店舗が出店している。
全体の出店では、約4割をファッションブランドが占める。「BEAMS」「ADAM ET ROPE」「B.C STOCK」などの国内の有力セレクトショップをはじめ、「DIESEL」「FURLA」「COLE HAAN」などの海外ブランドも出店している。
スポーツブランドの出店では、売場規模が充実しているのが特徴。国内最大の売り場面積となる「New Balance」をはじめ、「NIKE」「adidas」「PUMA」といったブランドの大型店舗が出店している。
アウトドアブランドの出店が充実していることも特徴的だ。
関東最大規模となる店舗面積550㎡の「スノーピーク ジ アウトレット湘南平塚(Snow Peak THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA)」には、キャンプギアからペットグッズ、キッズを含むアパレルまで、カタログ掲載商品をほぼ網羅する600品以上を取り扱い、店内に展示されたタープやテントの大きさや高さを実際に見比べながら購入できる他、屋外に焚き火体験が行えるスペースが設けられている。
国内外の商品を取り扱うアウトドアアイテムのセレクトショップ「Green Summit」も神奈川県内初出店。
店内にはニュージーランド発のゴーカート「EzyRoller」に試乗できるサーキットコースやアーチェリー場などのアトラクションを備え、隣接する公園で使用できるピクニック・アウトドアグッズのレンタルを行っている。
他にも、関東初出店となるキャンプ用品ブランド「LOGOS SHOP&HIROBA」や、全国初出店となる家庭用サウナ専門店「SAUNA HOUSE」、キャンピングカーの新車の展示販売ショールーム「ALTOPIANO LOUNGE」、プレミアム中古車のショールーム「U-BASEプレミアム平塚」が出店するなど、ユニークなアウトドア系店舗が出店している。
また、「EAST COURT」と呼ばれる人工芝を敷設した共有スペースでは、Snow Peakが監修したペグ打ちから体験できるテント設営のイベントも実施される。
地域と連携したお祭りやマルシェなどが開催
アウトドア系ブランドの店舗が並ぶエリアの外側は、「THE OUTLETS AVENUE」と呼ばれる通りを挟んで約7,000m2の「平塚大神 THE OUTLETS公園」が広がっている。
敷地内に整備される7箇所の公園の1つで「大神第3公園」の名称を、平塚市の提案型ネーミングライツ制度を利用して、「平塚大神 THE OUTLETS公園」を愛称とし、地域と連携したお祭りやマルシェなどが開催される。
「THE OUTLETS AVENUE」側は、「スターバックス コーヒー」をはじめ、ガーデニングショップ「TUIN greenery」や、ペット用品店「ペットパラダイス」といった公園との親和性の高い店舗が配備され、愛犬の排泄用のポールや、シェアサイクル「SHONAN PEDAL Powered by HELLO CYCLING」といったサービス施設も設置されている。
ベルマーレ平塚とも連携
オフィシャルクラブパートナー契約を結ぶ、平塚市がホームタウンのプロサッカークラブ・湘南ベルマーレとも連携。チーム関する展示を行うクラブハウスや、湘南ベルマーレ監修の3面のフットサルコートを併設し、サッカースクールも開講される。
モール1階に設けられた「WEST COURT」と呼ばれる、人工芝が一面に敷設されたエリアには、300インチの大型LEDビジョンとソファ席を設置。湘南ベルマーレの試合などスポーツ・エンターテイメントイベントのパブリックビューイングなどを飲食しながら楽しめる。
施設内の中央エリアに配備された「大神VILLAGE」には、雨天時にも対応した開閉式の屋根を設置したスペースを含むテラス席を用意。多数の植栽に囲まれた緑豊かな環境で憩うことができるくつろぎの空間だ。
フードコートや図書館コーナーも充実
2階エリアには、約700席を設けるフードコート「FOOD FOREST」を設置。
地元グルメを展開する飲食店など10店舗が出店する。コート内のキッズスペースには、平塚市図書館と連携した子ども向け図書館コーナー「ひらつかしとしょかん ほんのもり」が設けられ、1階インフォメーション内に図書返却ポストを設置するなど地域と連携したサービスを利用できる。
2階の公園に面したエリアは、レストラン街として5つの飲食店が出店。全国の名店、グルメを、公園を眺めながら楽しめる。
立体駐車場屋上には高さ22mの展望台「FUJI TERRACE」が設置されている。遠方からの来場客を意識した観光スポット的な場所で、富士山、大山、丹沢山系、箱根、伊豆の山々を一望できる。
1階に精肉・鮮魚・青果といった生鮮食品店や総菜店、ベーカリー、郵便局も入店。
他にも家電のノジマや、約650m2の国内最大規模となる「3COINS +plus」、コンビニエンスストア、ペットホテル・トリミングショップなど、アウトレットモールでは珍しい店舗が多く出店しているのが特徴で、オープン型のモールでありながらも、地域住民の利便性や共生を強く意識したユニークな商業施設だ。