俳優の池松壮亮が主演を務める、映画『白鍵と黒鍵の間に』(10月6日公開)の出演者が27日、明らかになった。

  • 上段左から仲里依紗、森田剛。下段左から高橋和也、クリスタル・ケイ、松尾貴史

    上段左から仲里依紗、森田剛。下段左から高橋和也、クリスタル・ケイ、松尾貴史

同作は南博による回想録の実写化作。ピアニストとしてキャバレーや高級クラブを渡り歩いた3年間の青春の日々を綴った原作を、南博がモデルの主人公を「南」と「博」という2人の人物に分けて、“3年”におよぶタイムラインがメビウスの輪のようにつながる“一夜”へと誘い、観る者を翻弄する。池松は「南」と「博」を一人二役で演じる。

博の大学時代の先輩で、クラブでは南のバンド仲間でもあるピアニスト、千香子役には仲里依紗、南と博を翻弄する刑務所からシャバに出てきたばかりの謎の男“あいつ”役には森田剛が扮し、飄々かつ危険な香りを作品に注入している。お調子者のギャンブル狂だが音楽への想いは失っていないバンドマスター、三木役には高橋和也、高いプライドと実力を持つアメリカ人のジャズ・シンガー、リサ役にはクリスタル・ケイが扮し、妖艶かつ力強い圧倒的な歌唱力を披露している。銀座を牛耳るヤクザの会長、熊野役には松尾貴史が扮し、“あの曲”への異様な執着と静かな佇まいに秘めた狂気が滲む怪演を見せている。

さらにはパプアニューギニア出身で米音大卒業後、近年東京の音楽シーンで活躍している気鋭のサックス奏者、松丸契が、博とお互いの才能を認め合うK助役で映画初出演。銀座の高級クラブ「リージェント」のバンマス、曽根役に川瀬陽太、老舗のクラブ「スロウリー」の店長、門松役に杉山ひこひこ、「スロウリー」のホステス、Y子役に中山来未、博と千香子の大学時代のピアノの恩師、宅見役に佐野史郎、銀座に染まってしまった南の将来を心配する母親役には洞口依子と、個性豊かで濃厚な顔ぶれが集まった。

今回テアトルシネマグループが日本初導入した「odessa」という独自の音響システムと『白鍵と黒鍵の間に』がコラボした特別映像も解禁。池松演じる2人のピアニストをはじめ、クリスタル・ケイ演じるジャズ・シンガーや、高橋和也演じるギタリスト、松丸契演じるサックス奏者など、音楽要素が非常に強く、劇場側としても他では味わえない音響体験をアピールしていく方針があることからコラボ映像による相互PRが実現した。本職がミュージシャンであるクリスタル・ケイと松丸契も参加する演奏シーンは、劇中の大きなハイライトのひとつになっている。

(C)2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会