アイスタットは4月26日、「今後のマスク着用&コロナワクチン接種に関するアンケート」の結果を発表した。調査は4月13日、20歳~59歳の有職者300名(男性62.3%、女性37.7%)を対象にインターネットで行われた。
政府が示したマスク着用が必要のない場面で、「現在マスクをはずしている(脱マスク)」人は1割未満で、マスクを手放せない人が圧倒的に多いよう。マスクの着用状況を属性別にみると、「常につけている」と回答した人は、「20・30代」「女性」「四国・中国・九州地方・沖縄」ほど多く、一方、「常にはずしている」を回答した人は、「20・30代」「男性」「関東地方」ほど多かった。
また、「気温、湿度が高い季節が到来した」場合では、「状況に応じて着脱するが、はずす比率は現在と変わらない」(36.3%)が最も多く、「常にはずす」(8.0%)という人は1割未満という結果に。しかしながら、「常にはずす(脱マスク)」の割合が2.7%アップ、「状況に応じて着脱」が11.6%アップ、「常につける(マスク依存)」は14.3%ダウンしていることから、脱マスクの動きが徐々に広がっているよう。
さらに、他人がマスクをしていないことにイラっとするかを聞いたところ、49.7%が「そう思わない」と回答し、「イラっとする」(19.0%)人は2割未満となった。
次に、「コロナワクチン予防接種状況」と「マスク着用状況」との関連を調べてみたところ、「 4回目・5回目接種完了」を回答した人は「状況に応じて着脱」が最も多く、「受けたことがない」を回答した人は「常につけている」が最も多いことが明らかに。
また、COVID-19が5類へ引き下げになった後のワクチン接種意向を聞くと、「無料化なら状況をみて接種」(32.0%)、「有料化、無料化に関わらず接種しない」(30.3%)、「無料化なら必ず接種」(20.3%)が上位に。さらに、この結果を統合すると「無料化なら接種」が52.3%で最も多く、次に「受けない」の30.3%、「有料化でも接種」の17.3%となった。これより、「有料化」になった場合、接種意向率が約2割となる。
コロナ禍で定着した予防対策については、67.74%が「きちんと対策」「やや対策」していると回答。ただし、その割合は前回調査(2020年11月)より12%減少し、2020年4月以降の調査の中では最も低い結果に。
また、現在のコロナ予防対策を教えてもらったところ、「手洗い」(80.0%)、「マスク着用」(71.3%)、「アルコール・エタノール消毒の利用」「うがい」(52.3%)が上位となり、いずれも半数を超えたが、全体的に予防対策の実施割合は減少傾向に。コロナの収束に加え、コロナ禍で定着した規制の緩和により、一人ひとりの予防意識が低くなっていることがうかがえた。
次に、今後も継続して欲しい予防対策を聞いたところ、「コロナワクチン予防接種の希望者は無料化」(43%)、「入店時のアルコール除菌」(32%)、「マスク着用の推奨」(23.7%)が上位に。
また、「コロナ感染」「マスク着用」に影響するような選択肢をあげ、あてはまるものを複数回答で聞いたところ、「コロナに感染することが怖い・不安」(40.3%)が最多となったものの、2020年5月調査と比較すると、「怖い」の割合は81%から40.3%と半減していることがわかった。