JR四国は25日、高松駅北側で開発を進めている高松駅ビルの施設名称を「TAKAMATSU ORNE(タカマツ オルネ)」に決定したと発表した。既存施設「COM高松」の名称も「TAKAMATSU ORNE」に変更・統一される。「TAKAMATSU ORNE」は2024年3月の開業を予定している。

  • 「TAKAMATSU ORNE」建物外観イメージ (JR四国提供)

西日本では「いる」を「おる」と話す地域が多く、四国でも「おるね」は広く使われている言葉(方言)だという。言葉の響きがやわらかく、どこか懐かしく、親しみやすく、四国らしいと感じられることから、「ORNE(オルネ)」を名称とした。ロゴマークは、施設名称「ORNE」の頭文字「O」と四国のシルエットを組み合わせ、四国のスケール感を伝えつつ、シンボリックで記憶に残りやすく、誰にでも親しみやすいやわらかい形としている。

「TAKAMATSU ORNE」の建物外観は、瀬戸内海の穏やかな海のゆらぎをイメージ。4階の外壁は瀬戸内海に浮かぶ島々を表現している。屋外広場の存在感や認知度を高めるとともに、活気あふれる空間を創出する。

  • 建物外観イメージ (JR四国提供)

  • 屋外広場(大屋根)イメージ (JR四国提供)

  • 高松駅コンコース側イメージ (JR四国提供)

北側の屋外広場は、シンボリックな大屋根(約340平方メートル)をはじめ、やわらかい人工芝とウッドデッキで構成。利用者にくつろぎの場を提供するとともに、開放的な駅前交流拠点としてさまざまなイベントの開催を予定している。

高松駅のコンコース側は、新たな高松の玄関口の顔として、これまでのモノトーン中心の落ち着いたイメージに木目の持つぬくもりと活気をプラス。出入口を4カ所設置し、館内の様子がダイレクトに伝わるガラス面と、新たに設置するエスカレーターおよび連絡デッキにより、既存施設を含めた駅全体の回遊性が高まるとしている。

「TAKAMATSU ORNE」の敷地面積は約5,200平方メートル、延床面積は約1万5,530平方メートル(商業棟約1万70平方メートル・駐車場棟約5,460平方メートル)、売場面積は約6,220平方メートル。商業棟は地上4階の鉄骨造、駐車場棟は4層5段の鉄骨造。駐車台数約165台、駐輪台数約385台。店舗数は約70店舗を予定している。