言葉遊びは幅広い世代で楽しめる定番のゲーム。単に言葉遊びと言ってもその種類はさまざまです。

本記事では、幼児向け・小学生向け・中学生~大人向け・高齢者向けの年代別に分けておすすめの言葉遊びゲームを紹介します。言語教育やコミュニケーションの活性化、暇つぶしなどさまざまな場面で活用してみてください。

幼児期におすすめの言葉遊びゲーム

  • 幼児期におすすめの言葉遊びゲーム

幼児期におすすめの言葉遊びを紹介します。

言葉集めゲーム

言葉集めゲームは、言葉を話し始める3〜5歳頃におすすめの言葉遊びです。

遊び方は、以下の通り。

①ひらがなの一文字をお題に決める
②その文字ではじまる言葉を探す
たとえば、お題を「か」に決めた場合 ・からす
・かど
・かき
・かっぱ
など、「か」からはじまる言葉を集める

特別な準備は必要ありません。ただし、子どもたちが次々に挙げていく言葉を書き留めておくと、後で見返してどのような言葉が集まったのかを確認できて便利です。

しりとり

しりとりは、誰でも一度は遊んだことがあると言っても過言ではないほど定番の言葉遊びです。ルールは以下の通り。

①誰かがはじめの言葉を決める
②その言葉の最後の文字に続く言葉を言う
③最後が「ん」で終わる言葉を言った人が負け

なかなか思いつかない子どもには、周りの大人がフォローして、ゆっくりと考える時間をつくるとよいでしょう。慣れてきたら、「食べもの」や「動物」など、言葉の範囲を制限して遊ぶのもおすすめです。

小学生におすすめの言葉遊びゲーム

  • 小学生におすすめの言葉遊びゲーム

小学生になると語彙も増え、より高度な言葉遊びができるようになります。ここではそんな小学生におすすめの言葉遊びを紹介します。

早口言葉

早口言葉も、言葉遊びの定番。途中で間違えたり詰まったりせずに言えた人がクリアしたことになります。

以下はよく使われるお題です。

・生麦生米生卵
・隣の客はよく柿食う客だ
・坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた
・バスガス爆発
・東京特許許可局
・青巻紙赤巻紙黄巻紙
・カエルぴょこぴょこ3ぴょこぴょこ合わせてぴょこぴょこ6ぴょこぴょこ

上記以外にも難易度別にさまざまな早口言葉があります。

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回文・ダジャレ

回文とは、上から読んでも下から読んでも同じ言葉が並んでいる単語・文のことを指します。「上と下どちらから読んでも同じ発音になること」「上と下どちらから読んでも意味が通ること」の2つが条件で、たとえば、「しんぶんし」や「うたうたう」などが挙げられます。回文にあてはまる言葉を見つけたり、組み合わせたりして遊ぶことが可能です。

ダジャレもまた、似た音の言葉を組み合わせて楽しみながら遊べます。たとえば、「布団がふっとんだ」「カレーはかれぇ」「スキーが好き」などです。回文もダジャレも、語彙力や発想力が鍛えられるゲームといえます。

逆さ言葉ゲーム

逆さ言葉ゲームは、言葉を反対から逆さまに発音していくシンプルなゲームです。たとえば、「マラカス」がお題なら、「スカラマ」と答えます。長い言葉になるほど難易度が上がるゲームです。

文字で見ていると簡単に感じられるかもしれませんが、耳で聞いている音だけが頼りとなると一気に難易度が高く感じられます。

たぬきゲーム

たぬきゲームは、名前の通り、「た」を抜いて会話をするゲームです。自分が「た」を言わないように気をつけながら、相手には「た」を言わせるように仕向けるといっそう盛り上がります。

たとえば
・「タクシー」や「たまご」など、「た」ではじまる言葉を引き出すような質問
・過去形で答えなければならないような質問
などをすれば、相手を悩ませることになるでしょう。「た」を避けながら会話をすることがいかに難しいかを実感する遊びです。出だしからすぐアウトになってしまう人もいます。

10回ゲーム

10回ゲームは、言葉の繰り返しによってミスを誘う遊びです。出題者は、相手にある1つの言葉を10回言ってもらい、その後で10回繰り返した言葉がひっかけになるような問題を出します。

たとえば、「ピザ」と10回言った後に、ひじを指して「ここは?」と聞きます。回答者の頭の中には「ピザ」という言葉が残っているので、それに引っ張られて「ひざ」と答えてしまいがちです。このようなひっかけをしかけるのが10回ゲームで、テンポよくやりとりすると、さらに盛り上がります。

中学生から大人におすすめの言葉遊びゲーム

  • 中学生から大人におすすめの言葉遊びゲーム

ここでは、学生や大人でも十分に楽しめる言葉遊びを紹介します。

私は誰でしょうゲーム

私は誰でしょうゲームは、「はい」か「いいえ」で答える質問を繰り返して、出題者が考えているものを当てる遊びです。

たとえば回答者たちは
・あなたは食べものですか
・あなたは赤い色ですか
などの質問をして、だんだん答えを絞り込んでいきます。 また、質問をする人だけが答えを知らない状態で、答えを書いた付箋をおでこに貼り付け、周囲が「はい」か「いいえ」を答えていくというパターンもあります。その場にいる誰もが知っているであろう答えを準備することがポイントです。

せーので答え合わせゲーム

答え合わせゲームは、人数が多いほど難しくなるゲームです。

遊び方は、以下の通り。

①「○○といえば」や「好きな○○」など大まかなお題を決める
②「せーの」のかけ声で全員が同時に答えを発表する
③同じ答えの人が多いほどよい

お題は交替で1人ずつ出題しても、みんなで相談して決めるかたちどちらでも構いません。それぞれの好きなものや興味のあるものが分かるので、お互いのことを知る機会にもなります。親密度をアップさせるのにおすすめのゲームです。

古今東西ゲーム

古今東西ゲームは、連想ゲームの一種です。お題を決めて、手拍子のリズムに乗って順番に答えていきます。

たとえば、「赤いもの」がお題なら
・りんご
・ポスト
・夕日
など「赤」から連想されるものを手拍子の合間に答えます。リズムを乱した人や、答えられなかった人がアウトです。考える時間が短いことや、手拍子に煽られることで緊張感があり、見ているだけでも楽しめるゲームです。徐々にスピードを上げていくと、いっそう盛り上がるでしょう。

○○禁止ゲーム

○○禁止ゲームは、会話の中でお題にした○○を言わないようにするゲームです。

たとえば
・英語禁止
・濁音禁止、半濁音禁止
など、お題にはアレンジが効きます。日常会話での登場頻度が高いものをお題にすれば難易度が上がり、より盛り上がります。たとえば、「テレビ」や「スマートフォン」「テーブル」など身の回りにあるものの多くが英語です。そのため、英語を禁止にするとかなり頭を使って会話をすることになります。

高齢者におすすめの言葉遊びゲーム

  • 高齢の方におすすめの言葉遊びゲーム

ここでは、高齢者の方におすすめの言葉遊びゲームを紹介します。

擬音語・擬態語ゲーム

擬音語・擬態語ゲームは、音やものの様子、動きなどを言葉で表現して遊ぶゲームです。擬音語や擬態語には、たとえば、「ドキドキ」「キラキラ」「ポツポツ」などが該当します。

・初級|擬音語・擬態語を書き出してみる
・中級|擬音語・擬態語を使って文章を作ってみる
・上級|文章があてはまる場面を考えてみる

などのように、段階を分けると遊びやすいでしょう。この遊びは、言葉の力だけでなく、気持ちや情景を想像する力の訓練にもなります。声に出すことでさらに脳が鍛えられるため、複数人で発表し合うとよいでしょう。

クロスワードゲーム

クロスワードゲームは、ひらがなを穴埋めする遊びです。易しいものは、上下左右に書かれた文字の中心に空白があり、穴埋めをしてそれぞれ2文字の言葉を成立させるような問題です。

難易度の高い問題では、長い言葉を組み合わせた中にいくつも空白があって、添えられたクイズを解いて文字を埋めていきます。ヒントとして、絵や文章が添えられていることもあります。1人でも十分楽しめるゲームです。

言葉遊びゲームで楽しもう!

年代別のおすすめ言葉遊びゲームを紹介してきました。

なぞなぞやしりとりをはじめとする言葉遊びは、子どもから大人まで気軽に楽しめる定番のゲームです。遊び方によっては語彙力アップにもつながるので、ぜひ試してみてください。どのゲームもアレンジして調整できるので、年齢に合わせた難易度で楽しみましょう。