本格的に旅行機運が高まりつつある中、ゴールデンウィークに遠出を計画している人も多いはず。

家族で新幹線に乗る場合、交通費だけでもけっこうな出費になるため、いつからこども料金がかかるのか、気になる人も多いのではないでしょうか。

新幹線のこども料金の仕組みは少々複雑。そこで、新幹線のこども料金は何歳からかかるのか、どんな場合に料金がかかるのかをわかりやすくお伝えします。

■基本的に乳幼児は「無料」

新幹線では、6歳以上12歳未満を「こども」、1歳以上6歳未満を「幼児」、1歳未満を「乳児」としています。ただし、6歳になっても小学校に入学する前は例外的に「幼児」として扱われます。

乳幼児が新幹線を利用する場合は、無料が原則。6歳以上12歳未満の小学生は「こども料金」が発生します。なお、新幹線の「こども料金」は原則として大人料金の半額です。

6歳未満の乳幼児と「幼児」扱いになる未就学の6歳児は、原則無料で新幹線が利用できるわけですが、いくつか例外があります。ここからは、乳幼児であってもこども料金が発生するケースを見ていきましょう。

■おとな1人に同伴される「幼児」が3人以上の場合、3人目からこども料金が発生

幼児の新幹線料金が無料になるのは、おとな1人に同伴される幼児が2人までの場合に限られています。

例えば、お父さん1人と幼児3人が一緒に新幹線に乗る場合、2人を超過した1人に対してこども料金がかかります。また、幼児が単独で新幹線に乗る場合も、こども料金が発生します。両親と幼児3人が一緒に乗る場合、おとな1人あたりの幼児の人数は2人以内に収まっているため、こども料金はかかりません。

■乳幼児が指定席を使う場合はこども料金が発生

乳幼児が1人で新幹線の指定席やグリーン席を利用する場合も「乳幼児無料」の例外となり、1席につき1人分のこども料金がかかります。こどもをおとなの膝の上にのせる場合、乳幼児が単独で席を使うわけではないので、こども料金はかかりません。

例えば、両親と乳幼児2人が一緒に新幹線に乗る場合で、こども1人をおとなの膝の上にのせ、もう1人は単独で席を使う場合、1人分のみこども料金が発生します。この場合、こどもの乗車券とこどもの指定席特急券の両方が必要になることに注意しましょう。

なお、乳幼児が1人でグリーン席やグランクラス席を利用する場合、乗車券・特急券はおとなの半額ですが、グリーン料金・グランクラス料金はおとなと同額になります。

■自由席は席を使っても幼児は無料

前述の通り、幼児が単独で指定席を使う場合はこども料金がかかりますが、自由席の場合は、幼児が単独で席を使ってもこども料金はかかりません。

ただし、自由席車両が混みあっていて、立っている人がいるような場合などは、おとなの膝の上にのせるなどの配慮が求められるケースもあります。


新幹線のこども料金の仕組みは少し複雑ですが、これらを理解しておけば、予想外の出費がかさむことはないはずです。「幼児無料」を賢く使って、楽しい家族旅行の思い出を作ってくださいね。