仮面ライダー50年の歴史を凝縮し、幅広い世代の人々が愛したヒーローの魅力を伝えるべく企画された展示イベント「生誕50周年記念 THE仮面ライダー展」(会期:2023年3月25日~5月7日)が、静岡県清水文化会館マリナートにて開催されている。
本展の「静岡スペシャルアンバサダー」に就任したのは、沼津市出身の人気俳優・磯村勇斗。磯村は2015~2016年放送の『仮面ライダーゴースト』でゴースト、スペクターに続く第3のライダー「仮面ライダーネクロム」に変身する若者・アランを好演し、子どもから大人まで幅広い年齢層にさわやかな魅力をふりまき、一躍人気者となった。現在、数々の人気作・話題作に出演し、実力を高めている磯村は、自身を大きく飛躍・成長させた作品のひとつ『仮面ライダーゴースト』の時代を懐かしく振り返り、多くの人々に本展を楽しんでもらいたいとアピールした。
ここでは、3月25日のオープニングセレモニーに出演した磯村にインタビューを行い、静岡会場をめぐった感想や、『仮面ライダーゴースト』および「仮面ライダー」シリーズへの熱い思い、長きにわたって応援してくれるファンへの感謝の気持ちを尋ねた。
――「THE仮面ライダー展」オープニングセレモニーの感想を聞かせてください。
『仮面ライダーゴースト』が終わって6年ほどになりますが、こうした形で「仮面ライダー」の世界に帰ってこられてうれしく思います。仮面ライダーネクロム/アラン役で僕のことを知り、それ以来ずっとファンとして応援をしてくださる方たちがいらっしゃって、とてもありがたく思うと同時に、仮面ライダーの持つ力はすごいなと改めて感じました。
――客席の赤ちゃんがふいに泣きだしたとき、磯村さんがすごく自然に手をふってあやしていた場面が印象的でした。
もともと子どもが好きです。イベント中、お子さんが泣いたりすることはよくありますし、ああいうときは積極的にリアクションしたほうが、場がなごみます。『ゴースト』のイベントに出ていたころの経験が、今も活きています(笑)。
――すばらしい対応です! イベント前に会場をひと通り回られたそうですが、心に残った展示や、出演作『仮面ライダーゴースト』にまつわる展示について聞かせてください。
昭和の仮面ライダー10人(1号~ZX)が勢ぞろいしているコーナーがものすごくインパクトがあり、思わず飛び跳ねるほどテンションが上がりました(笑)。『ゴースト』のコーナーでは、「ユルセン」と久々に会って、懐かしい気持ちになりました。
――地元・静岡での開催ということで、磯村さんのご両親も本展をご覧になるのではないでしょうか。
今日、見に来てくれているそうです。両親は僕が役者になることについて、どちらかといえば反対だったのですが、『ゴースト』の出演が決まってからは、ちゃんと役者としてやっていけるんだな、と認めてもらえた気がします。その後、実家に帰ったらネクロムやアランのグッズが大量に飾ってあって……所属事務所から送られてきたものや、両親が買ってきたもの、いろいろなのですが、ほとんどミュージアム化していて(笑)、僕としては照れ臭いんですけど、そういうのが親の愛情というものなのでしょうね。今日も物販コーナーでネクロム関連のグッズを買っていくような気がします(笑)。
――会場には、第1作『仮面ライダー』(1971~1973年)から最新作『仮面ライダーギーツ』(2022年~)、そして話題の映画『シン・仮面ライダー』(現在上映中)まで歴代ライダーがそろっていましたが、磯村さんは『ギーツ』をはじめとする最近のライダーをテレビで見ていたりしますか?
たまに日曜朝、仕事が入っていないときは、ついつい見てしまいます。毎回のエピソードをぜんぶ追えてはいませんが、『ギーツ』や『リバイス』『セイバー』など、いくつかチェックはしています。今はどんな役者さんが出ていて、ライダーはどんなスタイルをしているのか、やっぱり気になりますし(笑)。