国立研究開発法人科学技術振興機構 日本科学未来館は3月28日、日本科学未来館にて4月28日〜9月3日に開催予定の特別展「NEO 月でくらす展 〜宇宙開発は、月面移住の新時代へ!〜」の内容を公開した。
同企画は、月面の開拓者たちの長期滞在が実現した世界を科学的な知見をもとに描き出し、月を開拓する仲間になりきってその「くらし」を体験しながら楽しく宇宙が学べる展覧会。日本科学未来館および小学館、NEO 月でくらす展製作委員会が主催となっている。
展示コンセプトとしては、月面の様子を地球に伝える「月面レポーター」、月面で働く「月面ワーカー」、月面を研究する「月面科学者」の3つを設定。会場では、選んだ役割に応じた特製ステッカーとパンフレットを配布している。
会場は、「基地ゾーン」と「月面ゾーン」で構成されている。
「基地ゾーン」は、月での普段のくらしを体験できる「生活エリア」、月でのくらしの安全を守る任務を支える「管制室エリア」、地質や水資源など6つの研究室で体験しながら学べる「ラボエリア」の3つのエリアで構成。月面基地での衣食住から月でくらすための仕事まで体験できる内容で展開する。
「月面ゾーン」では、月から望む地球の姿や、月の砂「レゴリス」に覆われた月面などを再現している。月面重力体験や月面探査体験など月面基地外での活動を体験できるほか、ランダー(月着陸船)、ローバー(月面探査車)の実寸大模型の展示なども行い、月面探査を身近に感じられる内容を展開する。
展示は「月面重力体験ミッション」や「水資源探査ミッション -レゴリスから水をあつめよう-」「隕石回収ミッション -地球のカケラをみつけよう-」「月面探査機撮影ミッション」など。月面重力体験や水資源探査ミッションをはじめとした、NEO月でくらす展ならではの体験コンテンツを数多く用意している。
そのほか、4人〜10人のクルーが滞在する月面基地内の食堂をイメージした「月面食堂」や、月でくらすために必要な食品、日用品からおしゃれまで、実際に企業で開発・構想された「月面コンビニ」なども登場。
月面ゾーンの中心では、「HAKUTO-R(ハクト アール)」のランダー、ローバーの実寸大模型の展示も行う。
チケットは、3月28日より販売開始。大人(19歳以上)2,400円(前売り2,100円)、18歳以下(小学生以上)1,700円(前売り1,400円)、未就学児(4歳以上)1,100円(前売り900円)。